独ミュンヘン工科大学(TU Muenchen)はこのほど、情報学部において「修士(Master)」学位を授与するプログラムを2010年までに開始することを決定したと発表した。
ドイツの大学では伝統的に、6年程度のカリキュラムの一貫教育による「Diplom」(理系の場合)という大学卒業に相当する学位があり、これは諸外国の修士に相当すると言われている。一方、EU統合などの影響もあり、Diplomを簡易化して2年半~3年で取得できる「学士(Bachelor)」という学位がここ数年で新設された。さらに、Bachelorの取得者がDiplomのカリキュラムを一からやり直すのではなく、差分を追加することで取得できる修士(Master)学位の必要性も高まってきた。
その結果、ここ1、2年でBachelorからMasterへのプログラムを設ける大学が増えており、今回、ミュンヘン工科大学の情報学部でも導入することになった。同大学では今秋に開始する学部プログラムから開始し、学部教育が終わって学士となる学生が進学する2010年には、修士プログラムが始まることになるという。
【お詫びと訂正 2005/07/06 21:00】
記事初出時、ドイツの大学制度について一部事実誤認がありました。お詫びして訂正いたします。
関連情報
■URL
ミュンヘン工科大学情報学部(独文)
http://www.in.tum.de/studium/informatik/index.html?lang=de
( Gana Hiyoshi )
2005/07/04 19:21
- ページの先頭へ-
|