Mozilla FoundationでMac環境を専門に手がけている、開発者Josh Aas氏の発表により、Mozilla Foundationで開発されるアプリケーションで今後Mac OS X 10.1のサポートが中止されることが明らかになった。これはMozillaがMacに力を入れないと言うことではなく、Mozilla Foundationは今後ともMacプラットフォームに注力していくとしている。
この発表により、現在開発中のFirefox 1.1やその他のMozillaアプリケーションはMac OS X 10.1.xでのサポートは保証されないことになり、一部機能が動作しないことも考えられる。
現時点でMozillaソースコードには多数のMac OS X 10.1に依存するコードが含まれており、このサポート中止により労力が大幅に軽減されることが予想される。
またAas氏の最近のブログによれば、すでにIntelプロセッサで動作するMac OS XにFirefoxを移植することに成功しているという。そのソースコードはMozilla.orgのFTPサーバーに置かれており、2人の開発担当者が利用しているという。ただFirefoxそのものは安定して動作するが、現時点ではプラグイン周りの動作で多数のバグがあり、今後とも大幅な修正が必要となるとしている。
MozillaはMac OS X 10.1のサポートを中止したが、本家AppleのブラウザSafari 1.2は既にMac OS X 10.3以上を要求しており、Mac OS X 10.4と同時に発表されたSafariの新機能であるSafari RSSに至っては10.4以上でなければ動作しない。Mac OS Xでは、過去のバージョンからの移行が進みつつある。
■URL
開発者Josh Aas氏のブログ(英文)
http://weblogs.mozillazine.org/josh/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/07/06 13:38
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