国民生活センターは5日、アダルトサイトの画像や動画をクリックすると、デスクトップ上に請求書のテキストファイルを残していく、新たなクリック詐欺の手口が数件報告されたことを明らかにした。
代表的な手口としては、メールで届いたURLにアクセスして画像や動画をクリックすると、EXEファイルの実行または保存を確認するダイアログが表示される。これを実行すると、利用者のIPアドレスや「ご入会ありがとうございます」などのメッセージのほか、入会金の振込を求める請求画面が表示される。ブラウザを閉じても、デスクトップ上に「ご請求書.txt」という請求内容を記したテキストファイルが作成されているという。
こうしたケースについて国民生活センターでは、契約が成立しているとは限らないので安易に支払うべきではないと警告。画面にIPアドレスが表示されても、それだけで利用者が特定されたり個人情報が伝わることはないので、過度に不安になる必要はないとしている。さらに、あわてて業者へ連絡を取ることは、新たな個人情報を知らせることになるため避けるべきだと注意を促している。
また、送信者名や内容に心当たりがないメールに関しては、個人情報を盗み取るスパイウェアやウイルスが含まれている可能性があるため、メールに添付されたファイルを実行したり、メールに記されたURLにアクセスしないことが大切とコメント。このほか、トラブルに巻き込まれたときに重要な資料になるため、サイト名やURL、画面、利用規約などをデータで保存(印刷)することも勧めている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/d_seikyu.html
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・ 流出した個人情報が架空請求に利用されている~国民生活センター調査(2005/03/28)
( 増田 覚 )
2005/07/06 16:51
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