米Googleと米Yahoo!が米国内の携帯電話を使ったインターネット検索サービスの分野で激しいサービス競争を繰り広げている。
Yahoo!は7日、米国内携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)を使ってYahoo!検索を行なえる「Yahoo!SMS Search」を発表。同時に、すでにサービス提供中の「Yahoo! Search for Mobile」をWAPブラウザでも利用できるように改良した。この改良により、Yahoo!Localなどの検索機能にアクセスでき、自分のいる場所の名前やZIPコードを入力するだけでローカル情報を入手できたり、株式コードを入力して株価を表示させたり、天気予報を見ることもできる。
Yahoo!がこのサービスを発表した2日後の9日、米Googleはこれまで同社の実験的技術を紹介する「Google Labs」での掲載に止まっていた携帯電話のSMSを使ったサービス「Google SMS」をベータ表記を付けたままではあるが、正式サービスへと格上げした。同時に、Google SMSの使用方法解説ページに新たにデモページを設け、インターネットから検索フォームに入力するだけで架空の携帯電話画面に検索結果を表示できるようにし、より一層このサービスを理解しやすくしている。
同時期に、互いにライバルであることを認めているGoogleとYahoo!が非常によく似たサービスを強化したことは、この分野に両社がいかに注目しているかの表われだろう。Yahoo!SMS Searchを発表するに際してYahoo!Search公式ブログでは「我々は米国内の大多数の携帯電話利用者が、インターネットを携帯電話で利用するなど、高度な機能を使ったことがないことに気づいている」とコメント。まだ米国では未開拓と言えるSMSや携帯電話インターネットを使った検索サービス市場で、両社がより早くより大きなシェアを獲得しようという動きは今後も続くだろう。
関連情報
■URL
Yahoo! Mobile(英文)
http://mobile.yahoo.com/
Yahoo!Search blogの当該記事(英文)
http://www.ysearchblog.com/archives/000147.html
Google Mobile(英文)
http://mobile.google.com/
Google Labs(英文)
http://labs.google.com/
Google SMSのデモ(英文)
http://www.google.com/sms/demo.html
■関連記事
・ 米Google、携帯電話向けサービスにローカルサーチとカーナビ機能を追加(2005/04/13)
・ 米Yahoo!が携帯電話用ローカル検索サービスなどを投入(2004/10/28)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/07/11 14:27
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