標準規格に則ったWeb開発を推し進めている非営利団体のWeb Standards Project(WaSP)は18日、「WaSP DOM Scriptingタスクフォース」を結成したと発表した。
近年、米GoogleのGmailやGoogle Maps、米Yahoo!が買収したFlickrなど、通称AJAXやDOM Scriptingと呼ばれるスクリプト技術が注目を集めている。このようなスクリプト技術を使用するとWebアプリケーションがはるかに使用しやすくなることに多くの開発者が気付き始めている。
しかしながらDOM Scriptingで開発しようとすると、古いドキュメントしかなかったり、アクセシビリティがなく、特定のブラウザでしか動作しないバグだらけのサンプルスクリプトしかなかったりする。こうしたスクリプトを使用すれば障害を持つユーザー、マイナーなブラウザやOSを使用しているユーザーがWebアプリケーションを使用できなくなる可能性がある。こうした現状がXHTMLやCSSに比べてDOM Scriptingの成長を妨げてきた。
今回WaSPが結成したタスクフォースではこうした問題を解決するために熟練したスクリプト技術者を集め、Web標準規格とアクセシビリティに配慮したスクリプト技術を啓蒙していくと同時に、マイナーなブラウザでも動作し、かつアクセシビリティを伴ったサンプルスクリプトを提供していく予定だ。
タスクフォースは結成時点で、熟練したスクリプト技術者であるDori Smith氏とJeremy Keith氏が率いる。その他のメンバーにはDean Edwards氏、Christial Heilmann氏、Peter-Paul Koch氏、Stuart Langridge氏がいる。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://webstandards.org/press/releases/archive/2005/07/18/index.html
関連記事:WaSPが新方針「動くサイトを作るよう助ける」を打ち出す
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0220/wasp.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/07/19 12:25
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