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SBIベリトランス、カードの不正利用を防ぐ本人認証システムをASP提供


SBIベリトランス代表取締役COOの沖田貴史氏
 SBIベリトランスは、カード加盟店向けに、インターネット上の本人認証技術「3-D Secure」をASP提供する「MPIホスティングサービス」を8月1日に開始する。初期費用が52,500円、月額料金が5,250円、トランザクション料金が1件につき5.25円。

 3-D Secureは、ビザ・インターナショナルが開発したインターネット上の本人認証技術。同仕様に準拠したサービスとして、「VISA認証サービス」「J/Secure」「MasterCard SecureCode」の3サービスがあり、これらを総称したものが3-D Secureだ。

 3-D Secureでは、購入者がクレジットカードを利用する際に、カード番号と有効期限のほか、カード発行会社に事前登録した専用パスワードを入力することで、本人認証を行なう。パスワードは、EC店舗を経由せずにクレジットカード発行会社に直接送信されるため、「EC店舗での情報漏洩事故が発生する心配がない」(SBIベリトランス)という。また、利用者の設定によりパスワードを用いないで従来通りに使用することも可能となっている。

 3-D Secureを導入するメリットについて、SBIベリトランス代表取締役COOの沖田貴史氏は「カードの不正取引防止が図れる。例えば、なりすましなどの不正取引が発生すると、基本的にカード加盟店側が被害を負担する必要がある。こうした不正取引を防止すれば、加盟店側のリスクの軽減につながる」と説明する。また、加盟店のECサイトにSBIベリトランスの認定マークを掲示することで、「安心感のあるサイトイメージを醸成でき、集客効果が見込める」としている。

 SBIベリトランスでは、これまで3-D Secureをシステムとして提供していたが、このサービスを導入するには、マーチャント・プラグイン(MPI)とよばれる専用ソフトを実装したり、各種登録を行なう必要があるなど、EC店舗側の負荷が大きいものだった。そのため、PCを販売する企業や旅行関係のECサイトなど、単価の高い商品・サービスを提供するECサイトでの利用が中心だったという。そこで、店舗側の導入コストが低下価格化できるASP形式での提供を開始。2006年3月までに100店舗への導入を目指すという。


3-D Secureについて 3-D Secureでの取引フロー

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.veritrans.co.jp/news/release/20050714.htm
  関連記事:Visa、ネット決済の新プロトコル「3-Dセキュア」を日本でも試験運用
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0704/visa.htm

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JCB、インターネットショッピング認証サービス「J/Secure」を商用化(2004/03/31)


( 増田 覚 )
2005/07/19 17:21

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