Mozilla Foundationは20日、Firefoxの今後の計画を定める新しいロードマップを発表した。
それによると、現在「Firefox 1.1」として開発が進められている次期バージョンは、間の数字を飛ばして「Firefox 1.5」と改名することが決定された。バージョン番号を一気に上げる理由としてMozilla Foundationの複数の開発者は、次期バージョンで新機能が多数盛り込まれるため、感覚的に1.1よりは1.5のほうが内容を正確に反映していると考えたことを指摘している。例えば、レンダリングエンジンのGeckoに新機能としてSVGや、スクリプト制御可能なビットマップ描画機能であるCanvasなどが追加されるほか、Firefox自体にもエクステンションマネージャーの改良など複数の機能向上が含まれることになっている。
ただし、今回の決定によって開発計画が変わるわけではなく、あくまで名称が変更されるだけだ。Firefox 1.5のベータ版が8月に発表され、9月ごろに正式リリースされる予定だ。
また、新しいロードマップでは「Firefox 2.0」や「Firefox 3.0」に関する計画も盛り込まれた。2.0は2006年第1四半期ごろ、3.0は2006年第3四半期ごろにリリースされる予定だが、これらに関する計画は未定な部分が多い。これらのバージョンで盛り込まれる改良点としては、ブックマークと履歴機能の改良、サイトごとのオプション設定、エクステンション機能、ソフトウェアアップデート、検索など複数の分野の強化、アクセシビリティの標準規格遵守などがあげられている。
なお、マーケティングを考え、仮の名称としてFirefox 1.5は「Mozilla Firefox」、Firefox 2.0は「Mozilla Firefox 2」と呼ぶことにしている。
関連情報
■URL
ロードマップ(英文)
http://www.mozilla.org/projects/firefox/roadmap.html
ロードマップ和訳(Mozilla Japan)
http://www.mozilla-japan.org/projects/firefox/roadmap.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/07/22 16:22
- ページの先頭へ-
|