企業間データ通信などに利用されているJSATの通信衛星「JCSAT-1B」で22日に回線トラブルが発生し、通信不能の状態が25日も続いている。同社では衛星の製造元である米Boeingとともに状況の確認と原因の調査を進めているが、サービス復旧のめどは立っていないという。
JCSAT-1Bは22日午後3時32分に姿勢を崩し、衛星を監視するためのテレメトリ信号を見失った。10分後、テレメトリ信号を捕捉し、衛星の状態を確認する作業に入ったが、全チャンネルで通信不能状態に陥った。
JSATでは翌23日、予備衛星をJCSAT-1Bの軌道位置へ向けて移動を開始した。ただし、到着までに8日間程度かかると見込んでおり、予備衛星によるサービス再開は31日の夕方ごろになる予定だという。
JCSAT-1Bでは1月にも、小型ジェットの不具合で姿勢を崩し、全チャンネルが通信不能になるトラブルが発生したことがある。その際には、サービスを利用している約50社に影響が出た。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.jsat.net/release/20050722.html
ニュースリリース(第2報)
http://www.jsat.net/release/20050723.html
ニュースリリース(第3報)
http://www.jsat.net/release/20050725.html
■関連記事
・ JSATの通信衛星1機に不具合が発生、通信不能状態に(2005/01/18)
( 永沢 茂 )
2005/07/25 18:00
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