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KDDI代表取締役社長兼会長の小野寺正氏
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KDDIは25日、ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海、ツーカーホン関西のツーカーグループ3社を100%子会社として吸収合併すると発表した。合併の期日は2005年10月1日。
合併方式は、KDDIを存続会社とする吸収合併方式で、ツーカー各社は解散する。合併に際して新株式は発行せず、新株式の割当ては行なわない。なお、ツーカーの既存ユーザー向けのサービスについては継続するという。
KDDIでは同日開催した2006年度第1四半期決算発表の会場で、同社代表取締役社長兼会長の小野寺正氏が今回の合併に関する説明を行なった。小野寺氏は、「今後、番号ポータビリティ制度の導入や新規事業者の参入など、携帯電話市場は競争環境が激しくなる。auとツーカーが持つ販売網やノウハウを活用することで、KDDIのシェアを高める」ことが合併の目的であるとした。
また、合併によるシナジーとして3つのメリットを挙げた。まず、ツーカーの360万ユーザーをKDDIグループが管理することにより、ツーカーの利用者がKDDIグループ以外のキャリアに流れることを防げるという。さらに、ツーカーとauの販売網を最適化することで、立地販売拠点の数を増やせるだけでなく、立地条件の良い店舗を確保できること。3番目のメリットとして、ツーカーでは東名阪以外の地域はボーダフォンのローミングを利用しているが、今後、ボーダフォンはPDCサービスを停止することを明らかにしている。そこで、ツーカーのユーザーが継続的に利用できるように、auのCDMA 1xやWINのネットワークを活用できるという。
なお、ツーカーとauの家族割りサービスや、機種変更サービスの実施については、「現在は未定だが、そう遠くない時期に検討することになるだろう」とコメントした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.kddi.com/corporate/ir/news/2005/pdf/press_050725.pdf
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http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/24610.html
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2005/07/25 20:32
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