米Mozilla Foundationは3日、組織の再編成を行ない、営利目的の会社「Mozilla Corporation」を設立したと発表した。新会社はWebブラウザ「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」の普及・促進やマーケティングを担当する。また、FirefoxやThunderbirdは引き続き無料で公開するとしている。
Mozilla Foundationは、Webブラウザと関連技術の開発を行なうオープンソースプロジェクト「Mozilla Project」の活動を支える目的で2003年に設立された非営利の財団。今回、営利目的の新会社を設立した理由については、市場シェアが増大しているFirefoxの経済価値を利用して、Mozilla Foundationの活動を資金面で支えるためと説明している。
Mozilla Corporationの社長には、Mozilla Foundationの代表を務めるMitchell Baker氏が就任し、Mozilla Foundationの従業員の大部分もMozilla Corporationに移る。Baker氏は、「新会社の設立により、Mozilla Foundationはさらに革新的なオープンソース製品を作り出すことができる。Mozilla Corporationは通常の商業組織とは異なり、インターネットがオープンで誰にでも利用できるものにしようという、Mozilla Projectの目的に貢献するための組織となる」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.mozilla.org/press/mozilla-2005-08-03.html
Mozilla Foundationの組織再編に関するページ(英文)
http://www.mozilla.org/reorganization/
( 三柳英樹 )
2005/08/03 19:34
- ページの先頭へ-
|