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ヤフーとゼイヴェル、女性若年層向けECサイト「ファッションウォーカー」


国内最大級のインターネットポータルサイトと女性向け携帯電話ポータルサイトが合体
 携帯電話向けポータルサイト「ガールズウォーカードットコム」を運営するゼイヴェルとヤフーは4日、資本・事業提携し、女性F1(20~34歳)層をターゲットとしたPC向けECサイト「ファッションウォーカー」を共同展開すると発表した。

 今回の提携において、ヤフーでは決済やIDなどのバックエンドの仕組みを提供、ゼイヴェルでは日間アクセス数約9,100万PVを誇るモバイルサイトから会員を誘導することが狙い。同日、ゼイヴェル代表取締役の大浜史太郎氏と、ヤフーショッピング事業部長の松本真尚氏が、PC版ファッションウォーカーの事業戦略を説明した。

 ヤフーは、第三者割当増資の引受、既発行株式の譲受および新株予約券の引受により、ゼイヴェル関連会社の株式会社アンプレッションの議決権数(潜在株式を含む)33.52%を「10数億円」(ヤフー)で取得。アンプレッションは、「株式会社ファッションウォーカー」に商号変更され、ゼイヴェルが展開するモバイルコマースサイト「ファッションウォーカー」のPC版を展開する。新会社の資本金は4億6,250万円(予定)、代表者は大浜氏が務める。


ヤフー ショッピング事業部長の松本真尚氏

 ゼイヴェルが運営するガールズウォーカードットコムは、2005年6月時点の日間アクセス数が約9,100万PV、総読者数が2,660万人、ユニーク登録ユーザー数が約915万人(うち女性は約740万人)。ファッション、芸能、オークション、天気、占いなどのコンテンツをiモード、EZweb、ボーダフォンライブ!向けに提供する。10代後半から20代後半女性の利用が多いのが特徴だ。

 ファッションウォーカーのサイトコンセプトについて、大浜氏は次のように述べる。「国内ファッション市場では『セレクトショップ』への注目が高まっており、ネットショッピングでも同じことがいえる。だが、ファッション製品だけでなくキムチや梅干しなどを取り扱うショッピングモールでは、ブランドイメージの浸透が難しく、『CanCan』『JJ』など人気女性誌に掲載される人気ブランドを扱うことは難しかった。ファッションウォーカーでは、厳選されたブランドとファッションスタイル情報の発信を融合させた、ネット上の『セレクトショップ』を目指す。今後は、ブランドメーカーの協力を得て、他では買えない商品を販売していく」。

 ロードマップとしては、8月7日に東京・代々木第一体育館にて1万人を動員するファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」を、ヤフーの協賛により開催し、F1層へのPRを行なう。ファッションウォーカーは2005年10月に開設する予定となっている。


「ガールズウォーカードットコム」のアクセス状況 「ガールズウォーカードットコム」の媒体概要

 今回の提携によるメリットとして、ヤフーショッピング事業部長の松本真尚氏は、「ゼイヴェルの女性若年層向けコンテンツに関するノウハウを習得できる。また、多くの固定ファンを抱えるゼイヴェルのコンテンツ「ガールズオークション」がYahoo!ショッピングやYahoo!オークションに出店することで、F1層の集客が強化される」ことを挙げた。

 Yahoo!ショッピングではこれまでも女性F1層へのアプローチを行なってきた。7月にはモバイル版Yahoo!ショッピングを開始しており、若年層の利用が多いモバイルコマースに対応。さらに、2005年11月には「新たなモバイルコマースを提供するため」(ヤフー)、インデックスおよびコネクトテクノロジーズとの合弁会社を設立することを発表している。

 松本氏は続けて、「Yahoo!ショッピングでは、アクセサリーやファッションなど女性F1層を対象とした商品が多く購入されている。この層は、リピート率が高いことが特徴。Yahoo! JAPANのユーザーでも女性のF1層は数多く存在しているが、女性F1層に特化したコンテンツを提供することで、ファンを根付かすことができる」とコメントした。

 なお、楽天市場で店舗利用者の個人情報が漏洩したことから対策が注目される個人情報の扱いについて、ヤフーでは「クレジットカード番号などの個人情報は店舗側に渡さない」としている。「ヤフーでは、全グループ会社がISMS(Information Security Management System)を取得するなど、個人情報を昔から真剣に取り扱ってきた。個人情報が記録される設備にアクセスする際にも、ガードマンのチェックを受け、金属探知機によってボディチェックが行なわれる。かつ、(今回の楽天市場における漏洩のように)100件以上の個人の情報を一度に扱うことはできず、1件1件のデータを閲覧できるだけ」として、セキュリティへの自信を示した。


ゼイヴェルグループとの提携のメリット Yahoo!ショッピングの概要

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://docs.yahoo.co.jp/info/pr/release/2005/0804.html


( 増田 覚 )
2005/08/04 18:59

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