総務省は4日、6月30日にNTTドコモが明らかにした個人情報入りの外付けハードディスク紛失について、厳重注意を行なったと発表した。
総務省が公表したNTTドコモからの報告書概要によれば、業務委託先(ドコモ・サポート)において、6月に個人情報などが記録された外付けハードディスクの紛失が発覚。当時、NTTドコモでは調査中だったこともあり、契約者の氏名や電話番号など、最大48,000名分の個人情報が記録されていた可能性があるとしていたが、その後の調査により、記録されていたのは42,032件分の個人情報などになったという。また、紛失したハードディスクには、6,451人分の「通信の秘密に属する事項」も含まれていたという。
「通信の秘密に属する事項」が含まれていたという点については、当時、NTTドコモでは発表資料に掲載していなかったが、同社によれば「同データが含まれている可能性は認識しており、一部の取材に対してはコメントしていた。ただし、当時は調査が完了しておらず、詳細を確認中であったため、文書での掲載は行なわなかった」と説明している。
今回、総務省では「委託先の監督義務が果たされていなかった。また通信の秘密に関する情報が含まれていることなど、個人情報保護法や『電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン』の安全管理措置義務に違反することから、文書による厳重注意を行なった」としている。
NTTドコモでは、「総務省からの指導を厳粛に受け止めている。現在、外部記憶装置の管理の徹底などの対策を行なっている」とコメントし、再発防止策や管理体制の見直しを図っていく。
なお、同社では、2月に判明した個人情報流出(4月に警視庁が容疑者を逮捕)に対しても総務省から厳重注意を受けている。
関連情報
■URL
総務省のニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050804_4.html
NTTドコモの告知文
http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/050804_00.html
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( 関口 聖 )
2005/08/04 20:20
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