イプシ・マーケティング研究所は、同社Webサイト上でインターネットユーザーを対象に6月17日から26日まで、動画配信サービスやHDDレコーダの利用状況などを調査した。有効回答数は2,015名(男性45.9%、女性53.1%、平均年齢36.7歳)。
調査は、1)テレビ視聴スタイル、2)HDDレコーダの利用状況と今後の利用意向、3)インターネット動画配信サービスの認知・利用状況と今後の利用意向の3項目に渡って行なわれた。1日あたりのテレビ視聴時間は1,950人の視聴者全体で平均2時間54分。視聴スタイルは全体では「リアルタイム視聴がほとんど」が59.6%だったが、HDDレコーダ保有者597人では「リアルタイム視聴がほとんど」が45.4%となった。なお、「タイムシフト視聴が半分以上」はHDDレコーダの非保有者でも既に15.9%おり、HDDレコーダ保有者では28.0%に達した。
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「タイムシフト視聴が半分以上」はHDDレコーダの非保有者でも既に15.9%おり、HDDレコーダ保有者では28.0%に達した
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HDDレコーダは、2,015人の回答者全体で29.9%にあたる603人が保有。そのうち実際に利用していると回答した456人に対して「HDDレコーダでテレビの視聴スタイルにどのような変化があったか」を複数回答で尋ねたところ、「CMスキップするようになった」という回答が最も多く39.5%。次いで「大量に番組録画できテレビ視聴時間が増えた」が38.8%、「番組を選んで録画・視聴するようになった」が34.9%と目立った。
このほかの回答では、「早送り視聴によりテレビ視聴時間が減少」が21.7%、「番組を最後までフル視聴することが少なくなった」が13.2%だった。「リアルタイム視聴をほとんどしなくなった」は9.9%に止まっている。
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「CMスキップするようになった」という回答が最多
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インターネット動画配信サービスについては、回答者全体の86.3%が認知していると回答。また、認知者の37.6%、回答者全体では32.4%が動画配信サービスの視聴経験があることがわかった。今後の利用意向は、単純に「利用したい」だけならば12.3%に止まったが、「サービスが改善されれば利用したい」は54.0%に達した。イプシ・マーケティングによると、利用条件としては「利用料金が安くなったら」「無料になったら」「コンテンツが増えたら」などの回答が多数を占めたという。
「利用したい」「サービスが改善されれば利用したい」と回答した1,336人が複数回答した視聴したいコンテンツの上位は、「映画(予告編を含む)」が68.8%、「ドラマ」が44.4%、「音楽」が42.3%。次いで「スポーツ」が28.0%、「アニメ・漫画」が27.3%、「ニュース・報道」が23.9%に達している。
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サービス改善を条件とした回答者も含めれば66.3%がインターネット動画配信サービス「利用したい」と回答
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視聴したいコンテンツの上位は、「映画」「ドラマ」「音楽」
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イプス・マーケティングでは、「動画映像の視聴スタイルは、リアルタイム視聴からタイムシフト視聴へ、さらにはオンデマンド視聴へと多様化が進む」と分析している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ipse-m.com/company/release/release_07.htm
「ネット動画配信サービス利用実態調査レポート」販売ページ
http://www.ipse-m.com/report_sell/report_tvtimeshift_order.htm
( 鷹木 創 )
2005/08/23 18:49
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