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日本語JPドメイン名で「〃」が使用不可能に、IDN悪用のフィッシング対策で


 日本レジストリサービス(JPRS)は30日、JPドメイン名の登録に関する細則などの文書を同日付で改訂した。日本語JPドメイン名で登録可能な文字から、繰り返し符号の「〃」が削除されるなどの変更があった。

 JPRSによれば、国際化ドメイン名(IDN)を悪用したフィッシング詐欺の危険性が指摘されるようになったことを受けて、Unicodeコンソーシアムがそれを排除するための技術規格を検討しているという。その中で同コンソーシアムから、日本語JPドメイン名で使用できる文字のうち「〃」「々」「〆」「〇」の4文字について、必要性を検討するよう依頼があったとしている。

 JPRSでは、このうちの「〃」について、「一般に商標・商号・人名等に使われず、現在この文字を含んだ日本語JPドメイン名が登録されていないことから、IDNにおける世界レベルでのセキュリティ強化に寄与するため、これを日本語JPドメイン名における使用可能文字から削除することとした」と説明している。

 このほか今回の改訂では、JPドメイン名で登録できない予約ドメイン名として、従来からの「EXAMPLE」に加えて、「EXAMPLE0」から「EXAMPLE9」までの10種類を追加した。「EXAMPLE」は、技術解説などで例に用いることを想定して予約ドメイン名とされていたもの。複数のドメイン名を例として用いる場合も多いことから、新たに10種類を追加したという。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://jprs.jp/info/notice/200508-rule.html

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( 永沢 茂 )
2005/08/30 20:33

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