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「怪しいファイル募集」トレンドマイクロがウイルス届出窓口を一般公開


 「怪しいファイルが見つかった」「身に覚えのないメールに不審なファイルが添付されていた」場合はトレンドマイクロまで届け出て――。広く一般からウイルスの検体を募る「ウイルスハンタープロジェクト」をトレンドマイクロが開始した。幅広いインターネットユーザーからの情報収集とユーザーとのコミュニケーション促進を狙う。

 トレンドマイクロではこれまで、同社製品のユーザーを対象に不審なファイルを受け付ける窓口を用意していた。今回開始したウイルスハンタープロジェクトでは、同社製品ユーザー以外の一般ユーザーからもウイルスの検体を受け付ける。解析の結果、届出を受けた検体が新種ウイルスだと判明した場合、ウイルスパターンファイルにも反映するという。

 ウイルスハンタープロジェクトで公開された窓口の宛先は、「郵便番号151-0053 東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー27階 トレンドマイクロ株式会社 ウイルス検体受付窓口」。不審なファイルの送付方法は宅配便や郵便など(送料はユーザー負担)で、ファイルを保存する媒体はCD-RもしくはFD。送付時に必須の記載事項は氏名、メールアドレス、電話番号。このほか、必須ではないが住所、会社名/部署名、FAX番号なども挙げている。なお、届出したユーザーとトレンドマイクロとの連絡は全てメールにて行なわれる。

 ウイルスのトレンドは、これまでの不特定多数を標的にブロードキャストするマスメーリング型などのウイルスから、ボットネットのように特定のコミュニティやユーザーを狙い打ちするウイルスにシフトしつつある。トレンドマイクロでは「2ちゃんねるやWinnyなど特定のコミュニティやネットワークで感染を広げるウイルスをいち早く察知するには、ユーザーの協力が必要になる」とコメント。2006年第1四半期には、貢献度の高い“ウイルスハンター”を招待し、トレンドマイクロのウイルス解析者らと交流するオフ会の開催も予定している。


関連情報

URL
  ウイルスハンタープロジェクト
  http://www.trendmicro.com/jp/security/virushunter.htm

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( 鷹木 創 )
2005/08/31 12:47

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