電通は8日、米24/7 Real Mediaと合弁で検索エンジンマーケティング(SEM)の専門会社「株式会社24-7Search」を設立し、10月1日に営業を開始すると発表した。資本金は4億円で、24/7 Real Mediaが51%、電通が49%出資する。
24/7 Real Mediaは、米国をはじめとする12カ国でインターネット広告事業を展開しており、SEM最適化システム「Decide DNA」を提供している。このシステムを利用することで広告主は、複数の検索エンジンにおけるキーワードごとの掲載順位や入札状況をリアルタイムに一元管理できるなど、SEMの効率化が図れるとしている。
米インターネット広告団業界体のInternet Advertising Bureauの調査によると、米国におけるインターネット広告の市場規模は1兆560億円で、そのうち40%が検索結果連動型広告で占められており、バナー広告を上回る規模になっているという。一方、電通総研の調査によると、2004年における日本のインターネット広告費1,814億円のうち、検索結果連動型広告の占める割合は300億円程度と推測されるが、これが2005年には590億円程度に成長すると見込まれているという。
電通では、同社のSEM関連業務を新会社の24-7Searchに集約し、大きな成長が見込まれるSEM市場における競争力の強化を図る考えた。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2005/pdf/2005053-0908.pdf
24/7 Real Media(英文)
http://www.247realmedia.com/
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( 永沢 茂 )
2005/09/08 15:05
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