NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は21日、携帯電話事業者向けの迷惑メール発信規制措置の導入など、今後の迷惑メールへの取り組みを発表した。
NTTPCでは迷惑メールへの取り組みとして、携帯電話事業者向けの迷惑メール発信規制措置として、Outbound Port 25 Blockingを実施する。Outbound Port 25 Blockingは、ISPの用意したメールサーバーを使用せずにインターネットに出ていこうとするメール送信のトラフィック(SMTPが使用するTCP 25番ポート)を遮断するもの。迷惑メールの規制手法として、すでに複数のISPが導入している。
現在、NTTPCのネットワークから送信される迷惑メールのうち、約7割が携帯電話事業者向けのメールであるため、NTTPCでは携帯電話事業者へのメールに限りOutbound Port 25 Blockingを実施する。規制は、NTT東西が提供するフレッツサービスをアクセス回線として、携帯電話事業者(NTTドコモ、au、ツーカーグループ、ボーダフォン)向けに直接送信されるメールを対象とする。
今後はさらに、Outbound Port 25 Blockingによる規制をすべての宛先に対して適用する予定だが、実施にあたってはメールソフトの設定変更などの影響が大きいことから、導入時期についてはISP事業者などで構成する迷惑メール対策のためのワーキンググループでの議論などを参考にしながら決定するとしている。
また、11月からは接続サービス「InfoSphere」とメールホスティングサービス「Mail Luck!」において、メール投稿時にTCP 587番ポートを利用する「Message Submission」の提供を開始する。Message Submissionは、Outbound Port 25 Blockingを適用しているプロバイダーから外部のメールサーバーを利用してメールを送信する際に用いられる。NTTPCでは、ホスティングサービス「WebARENA Suite」で2月からMessage Submissionを提供しており、サービス提供範囲を拡大する。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.nttpc.co.jp/press/html2005/20050921_1.html
( 三柳英樹 )
2005/09/21 17:41
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