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「インターネットの有害情報から子どもを守ろう」東京都が“大作戦”


 東京都は21日、「『インターネットの有害情報から子どもを守ろう!!』東京大作戦」と銘打った説明会を開催した。10月に施行される改正「東京都青少年の健全な育成に関する条例(青少年健全育成条例)」を受けてのもの。インターネット協会などの業界団体に、青少年が有害サイトにアクセスできないようフィルタリングソフトを提供するよう訴えた。

 2005年3月に改正された青少年健全育成条例では、第3章の3に「インターネット利用環境の整備」を明記。この中では、ISPに対してフィルタリングソフトを利用したサービスを開発し、ユーザーに提供するよう努めることを求めた。また、インターネットカフェなどを運営する事業者に対しても、フィルタリングソフトを利用した機器を青少年に提供するよう努めることを求めている。

 東京都ではインターネット関連の改正部分を10月1日から施行する。今回の「大作戦」もその施行に合わせたもので、行政やPTAの代表に加えてインターネット協会や日本複合カフェ協会など関連する業界団体、さらにヤフー、NTTドコモといった関連企業も参加した。

 東京都青少年・治安対策本部では、インターネット関連業界に対して改正された条例に関する対応を強く要請。条例には罰則はなく「努力義務」(青少年・治安対策本部)だが、「サービス提供者としての責務がある。インターネットは確かに便利だが、青少年に対する配慮が必要だ」(同対策本部)という。具体的なサービス事例としては、ヤフーの「Yahoo!きっず」などを挙げた。

 なお、青少年健全育成条例では、保護者に対しても、ISPなどが提供するフィルタリングソフトやソフトを活用したサービスを青少年に利用させるよう要請。また、インターネットの危険性や過度の利用による弊害についても、青少年に教育する必要があるとした。条例ではこのほか、東京都の責務として、インターネットに関する普及啓発や教育などの施策を推進するとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2005/09/20f9e300.htm
  東京都青少年の健全な育成に関する条例
  http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/index9files/ikuseijyourei.htm

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「青少年を有害情報にアクセスさせるな」東京都の協議会が緊急答申(2005/01/25)


( 鷹木 創 )
2005/09/21 18:39

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