デンマークのSecuniaは26日、Internet Explorer(IE)6.xの「HTTP Requestインジェクションの脆弱性」を警告した。すべてのセキュリティ修正プログラム(パッチ)を適用したWindows XP SP2上のIE 6で確認しており、ほかのバージョンでも影響があるという。
この脆弱性は、IE 6のActiveXコントロールである「Microsoft.XMLHTTP」における関数「Open()」への入力が、HTTP Requestに利用される前に正しく処理されないことが原因。タブ文字や改行文字を含んだ特別な入力が行なわれると、任意のHTTP Requestが挿入されてしまう恐れがあり、具体的には、データの改竄やHTTP Requestの偽装などの危険性があるという。
ただし、脆弱性を悪用するには、HTTP Requestに含まれる空白スペースの代わりにタブ文字や改行文字を使用することを許可するサーバーもしくはプロキシを経由して送信されるHTTP Requestである必要がある。
今のところ修正パッチは提供されておらず、回避方法はIEのセキュリティレベルを“高”に設定すること。Secuniaでは類似の脆弱性がFirefoxにも存在していたという。
マイクロソフトでは、「脆弱性があったという情報については確認している。現在引き続き調査・対応中で、影響度などを考慮しつつ対応を検討している」とコメントした。
関連情報
■URL
Secuniaのアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/16942/
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( 鷹木 創 )
2005/09/27 19:13
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