日本IBMは3日、「Lotus Notes」クライアントに、削除したはずの添付ファイルを外部に送信してしまう不具合があると発表した。Lotus Notesクライアントのバージョン「6.0.0~6.0.3」と「6.5.0」のWindows版とMacintosh版が該当し、それぞれ6.0.4以降、6.5.1以降にアップデートする必要がある。なお、不具合自体は9月16日にLotus Notesのサイトで公開されていたが、今回一般ユーザーにも周知するために改めて日本IBMのニュースリリースとして公開したという。
この不具合は、文書にドラッグ&ドロップによる特定の方法でファイルを添付すると、見た目の上では削除できても実際には添付ファイルが削除されないというもの。例えば、メールにファイルを添付した場合、添付をとりやめようとしてファイルを削除したもかかわらず、添付ファイルがメール送信されてしまう恐れがあるという。日本IBMでは、問題が発生するドラッグ&ドロップの方法について詳細を公表していないが、「通常の使用でもごく稀にではあるが、発生してしまう可能性がある」という。
日本IBMによれば、今回の問題は2004年12月から2005年3月にかけて判明したLotus Notesの添付ファイルに関わる問題と同じ原因だという。いずれの問題も新バージョンでは修正されており、今回についても6.0.4以降や6.5.1以降の新バージョンにアップデートすることで修正される。
現バージョンでの回避方法は、ファイルの添付時にドラッグ&ドロップをせずに、Lotus Notesクライアント上のアクションバー「ファイル」から「添付」メニューを利用すること。また、該当するバージョンで作成された文書かどうかをチェックするツール「LinkAttach Tool version 1.4」も公開している。
関連情報
■URL
10月3日に公開したニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/news/20051003001.html
Lotus Notesクライアントのファイル添付不具合について
http://www-6.ibm.com/jp/software/lotus/news/20050916.html
チェックツール「LinkAttach Tool version 1.4」
http://www-6.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/728557
( 鷹木 創 )
2005/10/03 17:33
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