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米eBayが安全性確保のため現金郵送による取引を禁止


 米オークション最大手のeBayは14日、オークションで安全に取引することを目的に新たに「Safe Payments Policy」を設け、その中で現金を郵送するなどの決済方法を厳しく禁止する方針を打ち出した。2006年1月15日から施行する。こうした動きはオークション詐欺に悩まされている日本国内のオークションサービスにも影響を与える可能性がある。

 今回eBayが定めた「Safe Payments Policy」では、最も推奨される決済方法としてPayPalを挙げている。PayPalはメールによって簡単に決済を完了できるという利便性以外に、取引関係者双方に対して詐欺被害防止策、返金、決済データの盗難などに対する保護策を施していることだ理由だ。

 eBayでは、PayPal以外の決済方法としてクレジットカード、デビットカード、銀行による電信送金など、現在利用されているほとんどの方法を認めている。しかしながら今回、現金の郵送や、銀行を介さない特殊な送金サービスの利用を明確に禁じた。このポリシーに従わないユーザーに対しては、出品のキャンセルやアカウント利用制限、最悪の場合アカウントの一時停止などの措置が執られるという。

 今後、新しい支払いサービスが登場した場合、eBayではそのサービスが十分な金銭的保護、プライバシー保護、詐欺防止策を採用しているかどうか、そのほかに詐欺を引き起こす可能性のある要素が含まれていないかどうか、銀行などが提供するサービスと同等程度の安全な送金実績を保有しているかどうか、サービス提供者の実態、利用される国の規制をクリアしているかどうか、などの要素を考慮した上でeBayで使用できるサービスかどうかを決定するとしている。

 eBayは世界最大規模のインターネットオークション最大手企業だが、ほかの国のインターネットオークション事業者と同様、詐欺に利用されたり、取引上のトラブルが絶えず、対策の必要性が指摘されていた。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www2.ebay.com/aw/core/200510.shtml#2005-10-14174500
  Safe Payments Policy(英文)
  http://pages.ebay.com/help/policies/safe-payments-policy.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/10/17 12:07

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