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So-netの会員数は増加も会員獲得コスト増で増収減益~SCN第2四半期決算


ソニーコミュニケーションネットワークの吉田憲一郎社長 
 So-netを運営するソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は26日、2005年度第2四半期(4月~9月)の決算を発表した。

 売上高は105億4,500万円(前年同期比5.3%増)で、2期連続で過去最高の売上高を記録した。売上高の内訳は、接続事業が66億4,100万円(前年同期比8.9%減)、ポータル事業が39億400万円(同43.5%増)となり、接続事業の減収をポータル事業の増収がカバーしている。

 接続事業の減収は、FTTHを中心としたブロードバンド会員の獲得キャンペーンに際して、初期工事費や月額利用料の無料キャンペーンなどの費用が増加したことが大きな要因としている。このため、営業損失が4,500万円、経常損失が4,400万円、当期純損失が3億9,200万円となり、増収減益の決算となった。

 9月末現在のSo-netの会員数は281万人で、第2四半期で30万人の増加となった。会員の増加については、テレビ情報サイト「テレビ王国」の会員約21万人がSo-netの会員数に含まれるようになったことが主な要因だが、これを除いた増加数でも前期の増加数(5万人)を上回っている。

 ブロードバンド会員は73万人で、新規獲得数は約4万人。FTTHを中心とした獲得キャンペーンにより順調に会員数は伸びており、今後は獲得した会員の無料期間が終了して課金が始まることなどから、接続事業の収益も改善の方向に向かうと予想している。

 ポータル事業については、今期はスカイゲートの航空チケットの販売や広告の売上などが好調に推移したことから増収を達成。第3四半期は、PSP向けの映像配信サービス「Portable TV」や、ソニーの大画面テレビ向けのポータルサービス「TVホーム」、「Webメール de PostPet」などのサービスを展開していくとした。

 業績説明会場ではあわせて、11月に開始するテレビポータルサービス「TVホーム」のデモを実施した。TVホームは、ソニーの大画面ハイビジョンテレビ「BRAVIA」で利用可能なポータルサービスで、SCNがコンテンツの提供を担当する。提供するコンテンツは、天気予報やニュース、テレビ番組情報など「誰でも見たいと思うものに絞った」ということで、TVホームは放送をより楽しむための補完的なメディアとしてスタートしたいとした。


So-net会員数の推移 11月に開始するテレビポータルサービス「TVホーム」の画面

関連情報

URL
  ソニーコミュニケーションネットワーク
  http://www.so-net.ne.jp/corporation/
  投資家情報
  http://www.so-net.ne.jp/corporation/IR/index.html

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SCN業績発表、So-netブロードバンド会員が69万人に。Portable TVデモも(2005/07/27)


( 三柳英樹 )
2005/10/26 20:36

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