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記事見出し配信訴訟、読売新聞側の訴えを一部認めた控訴審判決が確定

デジタルアライアンスは27日から記事見出しの配信を一時停止

 ニュースの見出しをティッカー形式で配信するデジタルアライアンスの「LINE TOPICS」に対して、読売新聞東京本社が損害賠償と記事見出しの使用差し止めを求めていた訴訟について、知的財産高等裁判所(知財高裁)は6日にデジタルアライアンスに損害賠償を命じる控訴審判決を下したが、上告期限の25日までに双方が上告せず、判決が確定した。

 デジタルアライアンスは25日、知財高裁の判決に対する見解を公表。「サービスを違法行為であると認定し、23万7,741円の損害賠償を認めたことは遺憾というほかない」としながらも、「見出しの著作物性が全て否定され、当初の目的の大部分を達したこと、控訴審判決の内容に賛同できる部分も多くある」として、上告を見送った。LINE TOPICSのサービスについては、27日から時事・芸能ニュースに関する記事見出しの配信を一時停止した。今後については現在のところ未定としている。

 知財高裁の控訴審判決では、記事見出しについて著作物性は認められないとしながらも、デジタルアライアンスが行なった記事見出しの無断配信は不法行為にあたるとして、一審判決を一部変更し、デジタルアライアンスに対して約24万円の損害賠償を命じた。使用差し止め請求や、不正競争防止法違反行為については認めなかった。2004年3月に東京地方裁判所で下された一審判決では読売新聞側の請求は全面的に棄却され、読売新聞が控訴していた。


関連情報

URL
  LINE TOPICS
  http://linetopics.d-a.co.jp/
  知財高裁の判決に対するデジタルアライアンスの見解
  http://linetopics.d-a.co.jp/linetopics/main/kenkai2.htm
  知財高裁の判決文
  http://courtdomino2.courts.go.jp/chizai.nsf/0/0c642a4a124dc13d492570970018104b?OpenDocument

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見出しの無断配信は不法行為、知財高裁が読売新聞の訴えを一部認める判決(2005/10/06)


( 三柳英樹 )
2005/10/27 13:00

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