Anti-Spyware Coalition(ASC)は27日、スパイウェア(Spyware and Other Potentially Unwanted Technologies)を定義した文書をとりまとめ公表した。
ASCはスパイウェアの定義として、ユーザーの適切な同意なしで配置され、1)ユーザー経験やプライバシー、システムセキュリティに影響する重大な変更、2)自分のコンピュータにどんなプログラムをインストールするかを含むシステムリソースの利用、3)個人情報やその他の機密情報の収集・利用・配布──をユーザーがコントロールすることを損なう方法で実装された技術としている。
さらに例として、スパイウェアやバックドア、ルートキットなどの用語をリストアップし、それらを構成する技術を整理。同じ技術であってもユーザーの役に立つ側面と、害を与える側面があることを説明している。さらに、「アドウェア」「Cookie」「キーロガー」などの関連用語を集めた用語集もとりまとめている。
この定義は、ASCのメンバーであるスパイウェア対策ベンダーやインターネット関連団体などで案がとりまとめられ、その後、ASCに寄せられた約400件の意見も踏まえながら完成した。
ASCではこのほか、スパイウェア対策ベンダーが、あるソフトウェアについてスパイウェアと認識するかどうかを決定するための客観的基準を概説した「リスクモデル」を公表した。11月27日まで広く意見を募集する。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.antispywarecoalition.org/newsroom/20051027press.htm
スパイウェアの定義(英文)
http://www.antispywarecoalition.org/documents/definitions.htm
リスクモデル(英文)
http://www.antispywarecoalition.org/documents/riskmodel.htm
■関連記事
・ スパイウェアの統一的な定義を決めるべく、ネット企業が団体を結成(2005/07/13)
( 永沢 茂 )
2005/10/28 18:10
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