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スピードネットの無線アクセスサービスが2006年5月末で終了

「TEPCOひかり。」もDTIへ統合を検討

 東京電力は10月31日、同社が提供する「スピードネット無線アクセスサービス」を2006年5月31日に終了すると発表した。また、光ファイバ接続サービス「スピードネットTEPCOひかり。」についても、DTI(ドリーム・トレイン・インターネット)への統合を検討するという。

 スピードネットの無線アクセスサービスは、2.4GHz帯の無線を利用することで、電話回線や光ファイバなどの回線を必要とせずに上下最大1.5Mbpsでインターネットに接続できるサービス。サービスを元々提供していたスピードネット株式会社は、1999年11月に東京電力、ソフトバンク、マイクロソフトの3社で設立されたのち、2003年6月1日にはインターネット接続サービス事業の「無線アクセスサービス」と「TEPCOひかり。」を東京電力へ営業譲渡。以降は東京電力がサービスを提供していた。

 その後、ADSLやFTTHの高速化や低廉化に伴い新規申し込みや加入状況が減少。すでに2005年3月には無線アクセスサービスの受付を終了しており、受付終了時に20,000人だった加入者は現在15,000人に減少している。

 東京電力では無線アクセスサービスの終了にあわせて、既存加入者向けに「DTI乗り換えキャンペーン」を2006年3月31日まで実施する。Webサイトを通じて申し込み、2006年5月31日までに回線が開通したユーザーを対象に、商品券1万円分をプレゼントする。なお、このキャンペーンには、DTIが実施している開通手数料や工事費などが無料で月額料金も割引するキャンペーン「ブロードバンドまかせて大丈夫。」も適用される。

 無線アクセスサービスは、足回りに無線を利用するため固定回線が不要で、集合住宅居住者でも手軽に加入できることなどが特徴だった。既存加入者にとってはブロードバンド環境を維持するために、固定回線を敷設していなければ利用できないADSLサービスなどへの乗り換えが必要になる。東京電力によれば「乗り換えキャンペーンについては今後も検討し、場合によっては期間を延長するなど変更する可能性もある」という。

 また、DTIについては、東京電力のグループ企業としてスピードネットの無線アクセスサービスユーザーの乗り換え先に選んだという。ただし、DTIは、KDDIが吸収合併することになっているパワードコム傘下の子会社だ。東京電力では「DTIを含めたパワードコムの子会社は、合併期日までに東京電力もしくは第三者に譲渡する予定で、東京電力に譲渡される可能性はある」とコメントした。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.speednet.co.jp/info/20051031.html
  関連記事:スピードネット、6月1日で東京電力に営業譲渡し清算手続きに
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0326/speed.htm

関連記事
KDDIがパワードコムを吸収合併、東京電力とはCDNと光ファイバを統合(2005/10/13)
スピードネット、無線アクセスサービスの受付終了。サービス終了も検討(2005/03/30)


( 鷹木 創 )
2005/11/02 14:40

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