米セキュリティベンダーのeEye Digital Securityは4日、米Macromediaの「Flash Player」のバージョン7と6に外部から任意のコードが実行できる脆弱性があると発表した。デンマークのSecuniaによれば危険度は5段階のうち上から2番目の“Highly critical”。Flash Playerの「バージョン8」(8.0.22.0)もしくはバージョン7であっても「7.0.61.0」または「7.0.60.0」を適用することで脆弱性を回避できる。
今回の脆弱性は、SWFファイルの再生に利用される「Flash.ocx」に存在する。Flash.ocxの関数において、再生するために読み込むSWFファイルのフレームタイプ識別子をインデックスとして配列に読み込む際、配列の境界条件を適正にチェックせずに読み込むことが原因。悪意のあるSWFファイルを読み込むことで、配列の境界条件違反が引き起こされる恐れがあり、攻撃者が外部から任意のコードを実行してしまう可能性があるという。
eEyeでは6月にこの脆弱性をMacromediaに報告。Macromediaでは11月2日に脆弱性情報をインターネット上で公開した。なお、Macromediaによれば、Flash Playerのバージョン「7.0.19.0」以前にこの脆弱性が存在するという。
関連情報
■URL
eEye Digital Securityの脆弱性情報(住商情報システムによる邦訳)
http://www.sse.co.jp/eeye/advisories/AD20051104.html
Macromediaの脆弱性情報(英文)
http://www.macromedia.com/devnet/security/security_zone/mpsb05-07.html
Secuniaの脆弱性情報(英文)
http://secunia.com/advisories/17430/
■関連記事
・ マクロメディア、「Flash Player 8」を公開(2005/09/13)
( 鷹木 創 )
2005/11/07 17:26
- ページの先頭へ-
|