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SoftEther VPN 2.0 RC2リリース、次世代VPNシステムの価格も公表


 ソフトイーサは7日、VPNソフト「SoftEther VPN 2.0 Release Candidate 2(RC2)」を無償公開した。Windows Server 2003、Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98SE/98のほか、Linux、FreeBSD、Solaris、Mac OS Xに対応する。同社ではこのRC2を「完成版」の最終候補と位置付けており、「今後約1カ月間でベータ版のフィードバックを元に品質向上の最終段階を経て、完成版をリリースする」としている。


コマンドラインインターフェイスによる管理ユーティリティを搭載

コマンドライン管理ユーティリティ「vpncmdコマンド」
 SoftEther VPN 2.0 RC2ではコマンドライン管理ユーティリティ「vpncmdコマンド」を搭載。vpncmdコマンドを使用することで、SoftEther VPN Server 2.0、VPN Client 2.0、VPN Bridge 2.0が動作しているコンピュータに接続し、それらのサーバーまたはクライアントの設定や管理ができる。

 これまでVPN Server 2.0やVPN Client 2.0 の設定などは、Windows上で動作するGUIツール「VPN Server Manager」および「VPN クライアント接続マネージャ」のみで可能だったが、GUIツールによる管理方法では、大量の管理作業をバッチ処理したり、特定の定期的な管理操作を実行することが困難だったという。また、GUIツールはWindows版だけに提供されていたため、Linux版などもWindows PCから管理しなければならなかった。

 vpncmdコマンドでは、VPN ServerとVPN Bridgeの管理のための約160個のコマンドと、VPN Clientの管理のための約60個のコマンドを搭載し、これまでのGUIツールによる操作をほぼすべて実行できるという。また、実行するコマンドをコマンドライン引数から指定したり、実行コマンドの一覧を書いたテキストファイルを指定することで、複数のコマンドをバッチ処理のように自動化できる。コマンドごとに詳細なパラメータを指定可能なほか、コマンド名だけを入力した場合は必要なパラメータの一覧を入力するプロンプトを表示する。ソフトイーサでは今後、コマンドラインリファレンスも公開する予定だ。

 また、GUIツールやvpncmdコマンドで利用できる「通信スループット測定ツール」を用意した。IPネットワーク上で接続した2台のコンピュータ間で通信し、実際の通信データ量と通信時間からその間のネットワークの最大帯域幅(スループット)を測定できる。なお、このツールはSoftEther VPNによる仮想ネットワーク内だけでなく、VPNと関係ない物理的なネットワークでも使用可能だ。Linux、FreeBSD、Solaris、Mac OS Xで通信スループット測定ツールを使用するには、vpncmdコマンドから起動する。


「通信スループット測定ツール」 測定結果

Linux版VPN Clientを追加、クラスタリング機能も強化

 SoftEther VPN 2.0 RC2では、従来Windows版しかなかったVPN Client(仮想LANカード機能)に、Linux版SoftEther VPN Client 2.0を追加した。Linux版は、Universal TUN/TAPデバイスドライバを経由して動作できるという。

 また、クラスタリング機能を強化。複数のVPN Serverの性能に応じて、VPNセッション接続の負荷を分散するという。さらに、クラスタコントローラの設定パラメータに、VPNクライアントからの接続負荷が高いクラスタで利用できるオプション「コントローラ機能のみ」を追加した。このオプションを有効にすると、クラスタコントローラはクラスタ全体のコントローラとしての役割しか行なわず、VPNクライアントからのVPNセッションは自身以外のクラスタ内のほかのサーバーに振り分けるようになる。

 このほか、FreeBSDリリース5で正しく動作しない問題やVPN Server/VPN Bridgeで起動直後のログファイルの日時が正しくない問題を解消した。32bitのWindows環境におけるVPN Server/VPN Client/VPN Bridgeのコードを最適化し、パフォーマンスを向上させたほか、一部のユーザーインターフェイスで表示が不正だった部分を修正したとしている。


次世代VPNシステムの価格を公表、正式名称は11月中旬に発表か

 なお、開発中の次世代VPNシステム「VPN 2.0(仮称)」について、子会社であるソフトイーサVPNは7日、製品ライセンス価格と接続ライセンス価格から構成される提供価格を公表した。

 インストール数による製品ライセンス価格は、サーバー1台あたり「VPN Server 2.0 Standard Editon」が50,000円、Standard Editionに「クラスタリング機能」を付加した「VPN Server 2.0 Enterprise Edition」が90,000円、Standard Edition からEnterprise Editionにアップグレードする場合はアップグレード版(40,000円)が必要だ。

 インストール数に関係なく同時接続に応じて設定されている接続ライセンス価格では、クライアント接続料金が1接続で8,000円〜。ブリッジ接続料金は1接続で100,000円。なお、クライアント接続料金は接続数が増えるごとに1接続あたりの料金は割り引きされる仕組みで、1,000接続の場合は320万円となる。ただし、ブリッジ接続については接続数による割引はない。

 このほか、政府機関・自治体向けに30%割り引く「ガバメント割引」や文部科学省認定の教育機関向けに50%割り引く「アカデミック割引」を用意。また、3クライアントまでの接続ライセンスをセットにした「VPN Server 2.0 SOHO Editon」を19,000円で提供する。

 ソフトイーサVPNの中村満代表取締役社長は「すでに大手通信事業者をはじめ100社前後の問い合わせをいただいている」とコメント。VPN 2.0の正式名称についても、「11月中旬ごろに正式名称を発表できる見込みだ」と述べた。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.softether.com/jp/news/051107a.aspx
  SoftEther VPN 2.0 RC2における変更点
  http://www.softether.com/jp/vpn2/rc2.aspx
  ダウンロードページ
  http://www.softether.com/jp/vpn2/download/
  ソフトイーサVPN
  http://us.softether.co.jp/sales/
  価格表
  http://us.softether.co.jp/sales/order/

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( 鷹木 創 )
2005/11/07 20:28

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