米Microsoftは12日、米SONY BMGが音楽CDに搭載したDRM技術について、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」による検知・削除を可能にする方針を発表した。MicrosoftのAnti-Malware Engineering Teamがブログで明らかにした。
米SONY BMGが一部の音楽CDに搭載したDRM技術は、PCにインストールされると特定のファイルの存在やプロセスの実行などを遮蔽する手法が用いられている。こうした手法は、ウイルスやスパイウェアが自らの活動を発見されにくくするための「rootkit」と呼ばれる手法と同様であるとして、セキュリティ専門家などから批判を受けており、すでにこのDRM技術を悪用した複数のウイルスの発生が確認されている。
MicrosoftのAnti-Malware Engineering Teamでは、SONY BMGのDRM技術について数多くの質問を受けたとして、Microsoftが配布している「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」で、問題のDRM技術の検知・削除を行なえるようにすることを明らかにした。また、現在ベータテストが行なわれているスパイウェア対策ソフト「Windows AntiSpyware」でも同様に削除が行なえるようにするという。
一方、SONY BMGではこの問題について、主要なセキュリティ対策ベンダーと協力して対策パッチを配布するとともに、問題となったDRM技術の搭載を一時停止することを発表している。
関連情報
■URL
Microsoft Anti-Malware Engineering Teamのブログ記事(英文)
http://blogs.technet.com/antimalware/archive/2005/11/12/414299.aspx
SONY BMG(英文)
http://www.sonybmg.com/
■関連記事
・ Symantec、SONY BMGのDRM技術を悪用したウイルス「Ryknos」を警告(2005/11/11)
( 三柳英樹 )
2005/11/14 16:35
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