NTTレゾナントは28日、ネットバンキングの利用状況に関する調査結果を公表した。調査は10月11日から10月24日にかけて、「gooリサーチ」登録モニターおよびgooユーザーに対してWebによるアンケートで行なわれた。有効回答数は43,074人。
調査によれば、回答者のうちネットバンキングを利用しているユーザーは全体の75.2%に上り、ネットバンキングが社会的なサービスとして定着していると分析している。利用している銀行については、ネット専業銀行と普通銀行の両方のネットバンキングを利用しているユーザーが全体の39.0%と最も多く、ネット専業銀行のみを利用しているユーザーが23.1%、普通銀行のみを利用しているユーザーが13.2%。男女別に見ると、男性の利用率が80.6%、女性の利用率が71.0%で、女性よりも男性の利用率が10%程度高くなっている。
ネットバンキングでどのようなサービスを利用しているかについては、ショッピングやオークションなどのネット取引の決済と回答したユーザーが、ネット専業銀行では74.7%、普通銀行では52.7%となった。一方、ネット取引以外の振込・振替については、ネット専業銀行では52.7%、普通銀行では78.8%となり、ネット上の取引についてはネット専業銀行、それ以外の取引では普通銀行を利用するユーザーが多いという結果となった。
ネットバンキングの利用満足度については、ネット専業銀行と普通銀行にほぼ差が無く、いずれも70%以上の利用者が「非常に満足している」「やや満足している」と回答している。
ネット専業銀行を利用しない理由や利用しての不満点については、「新しい銀行口座を増やしたくない」が37.7%と最も高く、「セキュリティが不安」(36.2%)、「現金の引き出しや預け入れが面倒」(29.9%)など、セキュリティや現金の取り扱いに対する不満が多い。一方、普通銀行のネットバンキングを利用しない理由や利用しての不満点については、「普通銀行の取引は窓口やATMで十分」が43.2%と最も高く、「手数料がATMと同額なのであまりメリットを感じない」(39.9%)、「手数料優遇となる条件が厳しい」(24.3%)と、手数料に関する不満が多くなっている。
ネットバンキングの今後の改善要望としては、ネット専業銀行と普通銀行のどちらとも、「他行への振込手数料の引き下げ」「ネット上のセキュリティの更なる強化」「フィッシング詐欺などによる銀行側の補償制度」を求めるユーザーが多く、手数料とセキュリティについての要望が目立つ結果となった。また、ネット専業銀行に対しては「提携ATMの増加」を求める要望も35.1%と高くなっている。
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■URL
ニュースリリース
http://research.goo.ne.jp/Result/0510op11/01.html
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( 三柳英樹 )
2005/11/28 19:32
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