トレンドマイクロは1日、同社初のスパイウェア対策専用ソフト「スパイバスター2006(仮称)」のベータ版を無償公開した。12月13日までの期間限定でダウンロードできる。Windows XP SP1以上、およびWindows 2000 SP4に対応。同社のセキュリティソフト製品との共存は可能だが、他社製品との共存については、ベータ版ということもあり「現在検証中であり、製品の正式発表までには検証結果を出していきたい」(トレンドマイクロ)という。
スパイバスター2006は、5月にトレンドマイクロが買収したスパイウェア対策専業メーカーの米InterMuteによるスパイウェア対策専用製品をベースに開発されたもの。「クイック検索」「フル検索」「カスタム検索」といったスパイウェア検索機能のほか、PCの状態をリアルタイムで監視し、Webブラウザのホームページ設定の書き換えやレジストリエントリの追加などスパイウェアによる改変が疑われる設定変更を検出・通知する機能、アクセスしたWebサイトのアドレスなどの履歴情報を削除する機能を搭載。新種のスパイウェア情報を収集し、処理に必要な情報を「スパイウェアパターンファイル」として随時追加する。
また、駆除が非常に難しいと言われているスパイウェア「CoolWebSearch」の専用駆除ツール「CWShredder」を搭載。CoolWebSearchはWebブラウザのホームページを書き換えたり、多数のポップアップ広告などを表示するアプリケーションで、亜種も多数存在しているという。
トレンドマイクロでは、スパイバスター2006の正式版を2006年第1四半期に発売する予定だ。価格は追って発表する。
【追記 15:01】
トレンドマイクロによれば、スパイバスター2006ベータ版の使用期間は30日間。スパイウェアに改変されやすい項目を重点的にチェックする「クイック検索」を定期的に実行することを推奨している。
また、クイック検索に比べて時間はかかるものの、クイック検索で検索しきれない詳細な検索ができる「フル検索」や、検索対象のドライブやディレクトリを指定したり、検索対象となるメモリ上のプログラムやレジストリなどを選択して検索できる「カスタム検索」をあわせて実行すると、より効果的だという。なお、カスタム検索では、検索するファイルサイズの上限や、特定の拡張子を検索対象から除外することなどの設定もできる。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2005/news051201.htm
ダウンロードサイト
http://www.trendmicro.co.jp/consumer/products/trial/sb/
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( 鷹木 創 )
2005/12/01 13:04
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