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10月の振り込め詐欺、被害額は5億円超も検挙数は2004年以降最多


 警察庁は2日、10月に発生した「振り込め詐欺」事件の認知・検挙状況を公表した。認知件数は1,767件(うち既遂が1,730件)で、9月の1,487件から300件ほど増加。検挙件数も373件と9月の256件から増加した。被害総額は22億1,145万円で、こちらも9月の19億2,339万円から増加している。

 このうち「架空請求詐欺」事件では、認知件数は385件(既遂377件)と9月の310件(同306件)に引き続き300件台で推移。被害総額は5億188万円と6月以来の5億円台に上った。一方、検挙件数は195件と9月の64件から3倍以上の増加。2004年1月以来、月間で最多の検挙件数となった。

 請求の口実として最も多かったのは「有料サイト利用料金名目」の213件で、「借金返済・債権回収名目」が64件と続いている。なお、被害者の男女比は男性59%、女性41%。年齢別では20代以下の男性が27%、女性が13%を占めたほか、男性の30代が16%を占めるなど、男性の若年層・青年層を中心に被害が広がっている。

 また、いわゆる「オレオレ詐欺」事件の認知件数は551件(既遂523件)、検挙件数は86件。被害総額は10億8,865万円と、9月の10億8,598万円からほぼ横ばいで推移した。詐欺の手口としては、「サラ金等借金返済名目」が151件で最も多く、「公共交通機関での痴漢示談金」を要求するケースが124件で続いた。被害者の男女比としては、女性が79%と多かった。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.npa.go.jp/sousa/souni2/hurikome17-10.pdf

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( 鷹木 創 )
2005/12/05 14:09

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