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2足歩行ロボット「QRIO」
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ソニーは、東京都中央区銀座にある「ソニービル」において、2足歩行ロボット「QRIO」や「ウォークマンA」など同社の最新の取り組みを紹介するイベント「知る、考える、働きかける、ソニーの身近なインテリジェンス展」を12月17日、18日の2日間開催する。入場料は無料で、営業時間は11時から18時までとなっている。
ソニーは、次世代の製品およびサービスの付加価値のひとつとして「インテリジェントアプリケーション」の研究開発を進めている。これは、ユーザーが商品に指示を与えて操作するというのではなく、商品やサービスがユーザーの欲しいものを知り、考え、働きかけるという機能だ。
会場では「QRIO」のステージショーを開催するとともに、小型カメラモジュールや顔認証技術など、新たにQRIOに搭載された技術を展示。あわせて、「スゴ録」や「ウォークマンAシリーズ」、iEPGに対応したテレビ情報サイト「テレビ王国」など、ユーザーの嗜好にあったサービスを提供するソニー製品の展示コーナーも用意される。
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4色のブロックを指定した順番通りに積み上げるデモ
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16日には、報道関係者向けに事前内覧会が開催された。内覧会では、QRIOが4色のブロックを指定した順番通りに積み上げるというデモが行なわれた。
今回展示されたQRIOでは、肩や肘、手首、掌など両腕の関節を協調させる技術や、対象物の頂点や色領域を認識する技術が搭載された。さらに、従来の3倍にあたる180度の視野角で顔や胴体を検出する画像認識技術などが備わった。
これらの技術を利用したデモでは、舞台に置かれた4色のブロックに対して、指定された順番通りにブロックに接近。ブロックを掌ではさみこむようにして、指定された場所に運んで積み上げるという動作を行なった。途中ブロックが落下してスタッフが積み上げる場面も見られたが、実際には落としたことを検出して状況に応じた反応をとるという。
さらに、3名のスタッフの中から1人がQRIOに向かって手を振ると、画像認識技術を用いてQRIOがそのスタッフの顔にズームインし、挨拶するデモも披露した。
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ブロックの前ではつま先が揃う
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ブロックを持ち上げたところ
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ブロックを重ねたところ
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モノから手を離す際は、傷がつかないように垂直に持ち上がる
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また、携帯電話でワインラベルの写真をメールで送信すると、詳細情報を返信するサービス「フォトナビワイン」を展示。このサービスでは、返信メールからECサイトにジャンプして、ワインを購入できるほか、購入履歴をもとにユーザーの嗜好にあわせたワイン情報を提供するレコメンド機能も備える。
そのほか、顔認識技術で自分の顔を認識させ、その顔でボールを打ち返すゲーム「Okao Attacker」、180度の画像をキャプチャーし、広角レンズ特有のゆがみも補正する小型カメラモジュール「カメレオンアイ」などのデモも行なわれた。ソニーでは、「今回のイベントを通じて、インテリジェントなアプリケーションの世界を体感してほしい」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/QRIO/works/20051130_nf.html
( 増田 覚 )
2005/12/16 18:54
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