Security-Protocols.comは20日、Mac OS版とWindows版のiTunesとQuickTimeにヒープオーバーフローの脆弱性が存在するとして深刻度“High”で警告した。いずれも最新版のiTunes 6.0.1、Quicktime 7.0.3で確認しており、ほかのバージョンにも影響があるという。
この脆弱性は、不正なMOV形式ファイルの処理にエラーが発生することが原因。メモリが改変されてしまい、プログラムをクラッシュさせられる恐れがある。Security-Protocols.comでは、この脆弱性を悪用することで任意のコードを実行できると報告しているが、デンマークのSecuniaによれば「任意のコードが実行されることは確認できていない」という。なお、Secuniaではこの脆弱性の危険度を、5段階中の3番目である“Moderately critical”と評価している。
いずれにせよ、信頼できないサイトや添付ファイルなどのMOV形式ファイルは開かないことが回避策。信頼できないサイトからのPodcastingも避けるべきだろう。
関連情報
■URL
Security-Protocols.comのアドバイザリ(英文)
http://security-protocols.com/advisory/sp-x21-advisory.txt
Secuniaのアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/18149/
■関連記事
・ QuickTimeに4つの脆弱性、最新バージョンの7.0.3で修正済み(2005/11/07)
( 鷹木 創 )
2005/12/22 13:30
- ページの先頭へ-
|