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(左から)オプティキャスト・マーケティングの仁藤社長、NTT東日本の古賀副社長、スカパー!の重村社長、オプティキャストの齋藤社長
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スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー!)とNTT東日本・西日本は26日、有料多チャンネル放送サービスを販売する新会社を共同で設立すると発表した。
スカパー!では、100%子会社のオプティキャストにより、光ファイバを利用した有料多チャンネル放送および地上波・BS再送信サービス「光パーフェクTV!」を2004年2月から提供している。この光パーフェクTV!の販売運営を行なう新会社として、株式会社オプティキャスト・マーケティングを共同で設立する。新会社は2006年1月25日に新株発行を行ない、オプティキャストが51%、NTT東日本が34%、NTT西日本が15%の株主となる。
現在、光パーフェクTV!は、新規建築のマンションを中心に営業を行なっているが、2006年春には一戸建て向けサービスの開始を予定しており、一般のBフレッツのユーザーなどに対しても販売活動を行なう。
オプティキャストの齋藤達郎社長は、今回の新会社設立の目的について、通信と放送の融合時代におけるNTTグループとスカパー!グループの提携関係の強化にあると説明。今回の提携により、ネット(Bフレッツ)、電話(ひかり電話)、テレビ(光パーフェクTV!)のトリプルプレイサービスを提供できるとした。
一戸建て向けのサービスは、2006年4月頃に東京23区の一部で開始し、順次エリアを拡大していく予定。現在提供しているマンション向けサービスでは、インターネット接続と放送サービスは別々の光ファイバで提供しているが、一戸建て向けサービスではWDMを利用して同じ光ファイバでインターネット接続と放送サービスを提供する。
一戸建て向けのサービスは既存のCATVと競合するサービスとなるが、料金面では既存のCATV会社が提供するトリプルプレイサービスよりも安い10,000円以下を予定していることを表明。また、既存のCATVのサービスと比べて、地上波・BSの再送信に加えて、スカパー!の約280チャンネルが提供できる点でメリットがあるとした。
NTT東日本の古賀哲夫副社長は、ADSLの加入増加がまもなく頭打ちとなる一方で、NTT東西のBフレッツの加入純増数は11月で15万となっており、光ファイバでトリプルプレイサービスを提供することでさらにユーザーにとって使い勝手の良い多彩なサービスを実現していきたいとした。また、スカパー!の重村一社長は、今回のサービスはIPベースではない方式により放送サービスを提供するが、今後はIPによるVODサービスなども伝送路の候補として考えられるとして、その際にはスカパー!が権利処理などの橋渡しの役割を果たせるのではないかとした。
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2006年春開始予定の一戸建て向けサービスの概要
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一戸建て向けトリプルプレイサービスの料金は1万円以下を予定
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関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0512/051226.html
光パーフェクTV!
http://www.pikaper.jp/
( 三柳英樹 )
2005/12/26 19:32
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