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XPなど複数のWindows OSに深刻な脆弱性、“0-day exploit”も登場


 デンマークのSecuniaは28日、Windows Server 2003やWindows XPに脆弱性があると警告した。危険度は5段階中もっとも深刻な“Extremely critical”。Windows Server 2003 Datacenter Edition、Windows Server 2003 Enterprise Edition、Windows Server 2003 Standard Edition、Windows Server 2003 Web Edition、Windows XP Home Edition、Windows XP Professionalに影響があるという。

 今回の脆弱性は、Windowsメタファイル(WMF形式)の処理にエラーが発生することが原因。悪意のある「Windows Picture and Fax Viewer」のWMFファイルを開こうとすると任意のコードを実行される恐れがあるという。また、エクスプローラーでプレビューしても任意にコードが実行される可能性がある。Internet Explorer(IE)で悪意のあるWebサイトを閲覧した場合にも脆弱性を悪用される場合があるという。

 この脆弱性は、すべてのセキュリティ修正プログラムを適用したWindows XP SP2で確認された。Windows XP SP1やWindows Server 2003にも影響があるという。

 回避策としては、信頼できないWMFファイルを開かない、もしくはプレビューしないこと。また、IEのセキュリティレベルを“High”に設定することを推奨している。

 米SANS Instituteでも28日、Windowsメタファイルの脆弱性を警告。“O-day exploit”(ゼロデイ攻撃)となる攻撃コードも存在しているという。SANSによれば、攻撃コードの含まれたHTMLファイルが、Windows XP SP2に影響をおよぼすトロイの木馬をダウンロードするWMFファイルを動作させる。このトロイの木馬が、偽のスパイウェア対策/ウイルス対策ソフトを装ったプログラム「Winhound」をダウンロードするという。


関連情報

URL
  Secuniaのアドバイザリ(英文)
  http://secunia.com/advisories/18255/
  SANS Instituteの脆弱性情報(英文)
  http://isc.sans.org/diary.php?storyid=972


( 鷹木 創 )
2005/12/28 22:25

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