ソフトイーサは6日、VPN構築ソフト「SoftEther 1.0」のダウンロード提供とサポートを1月末で終了すると発表した。今後は新VPNソフト「PacketiX VPN 2.0」の普及に注力する。
PacketiX VPN 2.0の前身となったSoftEtherは2003年12月に公開された。情報処理振興事業協会(現・情報処理推進機構、IPA)による「平成15年度未踏ソフトウェア創造事業・未踏ユース部門」に採択された開発プロジェクト「イーサネットのソフトウェア実装とトンネリングシステムの開発」の成果となったソフトウェアで、Ethernetをソフトウェア的にエミュレートすることでVPNを構築できることが特徴だ。
2004年12月には、内部構造を新たに設計し直し、SoftEther 1.xシリーズとは全く異なるソースコードツリーを用いたプログラムを実装した「SoftEther VPN 2.0 Beta 1」を開発。SoftEther VPN 2.0はその後、6回のバージョンアップを経て延べダウンロード件数は100万件に達したという。なお、SoftEther VPN 2.0は、2005年11月に名称を「PacketiX VPN 2.0」に変更。有料版に加えて同年12月末から、無料体験版や非営利目的向けの「Free Edition」のダウンロード提供も開始している。
ソフトイーサでは、SoftEther 1.0には通信速度が遅いことや特定の環境で動作が不安定になるなど、内部アーキテクチャに起因する不具合があったという。これらの不具合はPacketiX VPN 2.0 で修正されていることに加え、SoftEther 1.0では、日々進化する環境の変化に対応することが困難であり、現時点で旧バージョンの役割は終了したと判断。SoftEther 1.0のダウンロード提供とサポートを終了することを決定したとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.softether.com/jp/news/060106.aspx
関連記事:VPN構築ソフト「SoftEther」関連記事インデックス
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2004/03/04/softether.htm
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・ ソフトイーサ、新VPNソフト「PacketiX VPN 2.0」ダウンロード提供開始(2005/12/28)
( 鷹木 創 )
2006/01/06 13:23
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