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Sober-Zは「サイバー犯罪史で類を見ない拡大」~ソフォス12月度調査


 ソフォスは6日、12月に同社が検知したウイルスをまとめた「月間トップ10ウイルス」を発表した。最も多く検知されたのはワーム型ウイルス「Sober-Z」で全体の78.9%に上り、「サイバー犯罪の中でも類を見ない拡大をみせている」という。

 Sober-Zは、自身をメールの添付ファイルとして送付し、セキュリティソフトを無効にしようと試みるウイルス。サッカーのフリーチケットの提供、FBIやCIAからの警告、友人からの連絡などを装い、受信者にメールの添付ファイルを開くように促す。12月には、ドイツ連邦刑事庁(BKA)の警告を装ったメールでSober-Zに感染した20歳のドイツ人男性が、BKAに監視されていると勘違いして出頭したため、児童ポルノ摘発につながったケースも報告されている。

 同社は、Sober-Z作成者が悪意のあるソフトウェアをWebサイトに公開して感染を拡大させるようになると、ビジネスに多大な影響を及ぼすと懸念するが、ウイルス対策ソフトやスパム対策ソフトの定義ファイルを更新すれば感染は阻止できるとしている。そのほかトップ10に挙げられた上位ウイルスは、2位のZafi-Bが3.3%、3位のNetsky-Pが2.3%など。

 12月に検知した新規ウイルスは1,666件。ウイルスメールの割合は、12月に流通したメールのうち6.1%(16件に1通)で、11月の2.7%(38通に1通)から急増した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.sophos.co.jp/virusinfo/topten/

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10月に検知した新規ウイルスの3分の2はMytob亜種~ソフォス調査(2005/11/02)


( 増田 覚 )
2006/01/06 15:11

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