インターネット標準技術策定組織のInternet Engineering Task Force(IETF)と、IETFを束ねる非営利組織のThe Internet Society(ISOC)は16日、IETFが最初の会合から20周年を迎えたと発表した。
IETFはインターネット研究者や開発者、企業などに広く開かれた組織で、インターネットの開発に必要な技術仕様や標準規格を策定することを目的として活動している。関心のある人は誰でも参加できる。
IETFの最初の会合は1986年1月16日の午後にカリフォルニア州サンディエゴで開かれたという。それ以来、IETFはすべての人に開かれ、「ラフなコンセンサスと、動くコードを書こう」という基本原則を掲げる極めてユニークな組織となった。
IETFのユニークさについてIETF議長のBrian Carpenter氏は「他の標準規格団体と異なり、形式的な階層構造の類は極めて少なく、会員資格や会費もない。IETFはインターネットの未来の技術的な進化と安定性に関心のあるすべての人が幅広く参加することを歓迎しており、IETFの標準規格はすべての人に対価なしに入手できる」と説明している。
非営利団体としてIETFの存在の支援を行なっているISOCは、IETFの20周年を記念して2006年を「IETFの年」と宣言。2006年中にいくつかの活動を行なうことを明らかにした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.isoc.org/isoc/media/releases/060116pr.shtml
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/01/17 11:42
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