フィンランドのF-Secureは16日、「WMFの脆弱性」を悪用したフィッシングサイトが見つかったとし、同社公式ブログ上で警戒を呼びかけた。
F-Secureによると、フィッシングサイトは、英国の金融機関であるHSBCを偽装しており、WMF(Windowsメタファイル)の脆弱性を突くWMF形式のファイルが用意されていた。アクセスすると「tr.wmf」というファイルがダウンロードおよび実行され、情報を収集するトロイの木馬「Trojan-Spy.Win32.Goldun」の亜種が「update.exe」というファイル名でダウンロードされるという。
WMFの脆弱性は2005年末に公になった当時、いわゆる“0-day exploit”も登場していたことから、Microsoftは2006年1月6日にセキュリティ修正プログラム(パッチ)を「MS06-001」として緊急リリースしていた。しかし、F-Secureのブログでは16日時点でも「世界中の脆弱なPCの大部分は、まだこのパッチを適用していないようだ」と指摘。「今後数カ月あるいは数年にわたって、さまざまな攻撃に悪用される恐れがある」と警告している。
関連情報
■URL
F-Secure公式ブログの該当記事(英文)
http://www.f-secure.com/weblog/archives/archive-012006.html#00000779
「MS06-001」の詳細
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-001.mspx
■関連記事
・ マイクロソフト、「WMFの脆弱性」に対する修正パッチを緊急リリース(2006/01/06)
( 鷹木 創 )
2006/01/17 20:08
- ページの先頭へ-
|