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SCNの吉田憲一郎代表取締役社長
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ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は17日、インターネットサービス「So-net」の10周年を記念するメディア懇親会を開催した。会場ではSCNが提供する「テレビ王国」「Portable TV」などのサービスのほか、1月下旬に公開予定のブログ検索ツール「Blog Keyword Visualizer」も展示された。
SCNの吉田憲一郎代表取締役社長は、1996年1月にSo-netがインターネット接続サービスを開始してからの10年を振り返り、現在は放送と通信などの「融合、Convergence」と、ブログなどに見られる「個人へのパワーシフト」が2つの大きな潮流になっていると語った。その上で2006年のキーワードとしては「FTTH」「セグメントポータル」「エンタテインメント」の3つを挙げ、これらをSCNの事業として注力していくと説明した。
FTTHについては、放送サービスとしてのインフラの役割も期待されるなど、単なるインフラからライフラインになりつつあるとして、So-netでもADSLからFTTHへのシフトを行なっていくと説明。また、「セグメントポータル」については、ポストペットのようなキャラクターコミュニティや、iEPGを提供するテレビ番組情報サイト「テレビ王国」といったサービスがこれにあたるとして、特定の分野や機器などに特化した形のポータルサービスを展開していくとした。
エンタテインメント事業については、プレイステーション・ポータブル(PSP)向けの動画配信サービス「Portable TV」などのほか、2006年3月にSo-net配給作品として公開予定の映画「Touch the Sound」などが紹介された。
会場の展示では、1月下旬に試験サービスを開始する予定の「Blog Keyword Visualizer」が注目を集めた。Blog Keyword Visualizerは、国内のブログからRSSを収集してキーワードを抽出し、キーワードを点としてブログの記事を線で結び、ブログで話題となっているキーワードをグラフィカルに見ることができるソフトウェアだ。
Blog Keyword VisualizerはWindows用のソフトウェアとして、1月下旬から無償でダウンロード提供する予定。国内の主要なブログに投稿された記事をRSSを用いて収集し、So-netのサーバーでキーワードの抽出や関連性の分析などを行なう。各ソフトウェアはこの情報を取得し、ブログのキーワードと関連性をグラフィカルに表示する。当初はベータサービスとして開始し、ブログのデータ収集間隔の調整やユーザーの反応などを見ながら、正式サービス化を検討していくとしている。
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「Blog Keyword Visualizer」の画面
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「Blog Keyword Visualizer」の概要
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関連情報
■URL
So-net
http://www.so-net.ne.jp/
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( 三柳英樹 )
2006/01/18 12:21
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