米Yahoo!は24日、同社が世界一のサーチエンジンになることを目指しているとの立場を、Yahoo! Search公式ブログで改めて表明した。市場に流れていた噂を払しょくするためのものだ。
これは、ブルームバーグニュースが配信した記事の中で、Yahoo!がサーチエンジンの世界でナンバーワンになる意志はなく、現在のシェアを維持するだけでよいとする内容を、Yahoo!幹部の発言として伝えたことを受けてのもの。Yahoo!は同日、第4四半期決算を発表したが、アナリストの事前予測を下回ったことから株価が下落する結果となった。
今回、Yahoo! Searchのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるQi Lu氏とYahoo! Search製品担当バイスプレジデントであるEckart Walther氏が連名でコメントを発表し、この報道で示された見解が「全く間違っている」と切り捨てた。
その理由として、1)Yahoo!は2年前、誰もできないと思っていた中で独自のサーチエンジンを発表し、“Google神話”が生き続ける中で毎日サーチエンジンの正確性と使いやすさを向上させていること、2)Yahoo! Searchで働いている人々が世の中で最も賢い人たちの部類に入ること、そして10年以上もサーチエンジンの分野で研究を続け、いくつもの近代的サーチエンジン技術を発明してきたこと、3)My Web、Yahoo! Answers、Open Shortcutsなど何百ものプロジェクトによってサーチエンジンを改良し続けているだけでなく、Flickrやdel.icio.usなどの革新的企業を買収し続けていること、4)Yahoo! SearchをWebサービスで公開することによってオープンプラットフォームにしていること──などを挙げている。
結論として「ベストで居続けるとのコミットメントは、我々が才能のある人々、研究、イノベーション、新製品のために行なってきた投資から、火を見るよりも明らかであるべきだ。信じるかどうかはともかくとして、我々はいまだサーチエンジンの初期段階にいる。Yahoo!にいるすべての人が同意している通り、我々は長期戦の中におり、我々は勝つためにいるのだ」という力強い言葉で締めくくっている。
関連情報
■URL
Yahoo! Search公式ブログの該当記事(英文)
http://www.ysearchblog.com/archives/000239.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/01/26 11:46
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