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ウィルコム、高度化PHS規格「W-OAM」発表


左から「AX520N」「AX420N」「AX420S」
 ウィルコムは、高度化PHS規格「W-OAM(WILLCOM Optimized Adaptive Modulation)」を発表した。同規格に対応したデータ通信カードとして、2月中にPCカード型の「AX520N」とCFカード型の「AX420N」(いずれもNECインフロンティア製)、3月中旬にCFカード型の「AX420S」(セイコーインスツル製)が発売される。

 「AX520N」は最大408kbps(8xパケット通信時)、「AX420N」と「AX420S」は最大204kbps(4xパケット通信時)でのデータ通信が可能となっている。


W-OAM、2月下旬スタート

 W-OAMは、電波状態に応じてより高速な変調方式を自動的に選択することで、高速化を実現するPHS通信規格。従来のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)に加えて、電波状態が良好な時には、QPSKよりも狭いエリアだが、より高速通信が可能な8PSK(8-Phase Shift Keying)に切り替わり、電波状態が不安定な場合は、安定性の高いBPSK(Binary Pahase Shift Keying)に自動的に変調方式が切り替わる仕組みだ。

 従来、1つのチャンネル(1xパケット方式)あたり通信速度は最大32kbpsだったが、W-OAM対応端末では、最大51kbpsとなる。約1.6倍通信速度が向上する計算で、8xパケット通信時に最大408kbps、4xパケット通信時に最大204kbpsの通信が可能となる。ただし、既存の8xパケット対応端末および、4xパケット対応端末では、W-OAMはサポートされない。ウィルコムが提供している通信速度の体感速度を向上させる「MEGA PLUS」にも対応する。

 既存の料金体系は変更されず、8xパケット方式は、AIR-EDGE [PRO]専用の料金コース、4xパケット方式は、つなぎ放題[4x]、ネット25、パケコミネットがそのまま利用できる。

 ウィルコムでは現在、既存の基地局をW-OAM対応に順次変更しており、東名阪などデータ通信の多い都市部を中心に拡大していく予定となっている。


2xパケット方式提供

 また、現在「つなぎ放題[1x]」や定額プランオプション「リアルインターネットプラス[1x]で提供している、1xパケット方式も拡張。月額料金は据え置きのまま2xパケット方式が利用可能となる。2xパケット通信時、W-OAM対応端末では最大102kbps、W-OAM非対応の既存の端末では64kbpsとなる。

 2xパケット方式の提供に伴って、つなぎ放題[1x]は「つなぎ放題」、「リアルインターネットプラス[1x]は「リアルインターネットプラス」に名称が変更される。

 8xおよび4xパケット通信に対応した既存端末でも利用可能で、音声端末やAIR-EDGE IN端末も含まれる。ウィルコムのインターネット接続サービス「PRIN」や、音声電話でウィルコム経由で通信した場合は2月1日から提供開始される。そのほか、1xパケット方式に対応していた各プロバイダーでは順次対応となり、4月1日頃にはおおむね対応する見込みだ。

 2xパケット方式を利用するユーザーは、アクセスポイントの設定や設定変更ツールなどをダウンロードする必要がある。


PRINにW-TCP導入

 さらにPRINでは、従来のTCPプロトコルをウィルコムの無線通信に最適化する「W-TCP制御装置」を導入。これにより、安定した効率的なデータ送受信が可能となる。ユーザー側に設定変更はなく、2月1日〜5月末にかけてPRINネットワーク内の工事が行なわれる。


関連情報

URL
  ウィルコム
  http://www.willcom-inc.com/
  AX420S ニュースリリース(SII)
  http://speed.sii.co.jp/pub/corp/pr/newsDetail.jsp?news=1249
  NECインフロンティア
  http://www.necinfrontia.co.jp/


( 関口 聖 )
2006/01/27 13:22

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