米Googleは1月31日、同社が米Napsterを買収するのではないかとの噂を完全否定した。米Google広報担当のDavid Krane氏がブログでコメントした。
Googleが会員制音楽配信サービスのNapsterを買収するのではないかという噂は、米東部の有力紙「The New York Post」が報じたことが発端。この記事の中で「音楽業界関係者」を情報源として、GoogleがNapsterの買収交渉に関係していることが指摘された。これを受けて多くのブロガーがGoogleのNapster買収について書き立てた。Napsterは会員数が50万人を突破したものの、経営難がささやかれていたこともあり、噂に拍車がかかった。
これに対してGoogleのKrane氏は、個人的ブログの中で「もう1つ噂を握りつぶさずにはいられない気分にさせられる」と書き出し、米Googleの公式コメントとして「我々はNapsterを買収するいかなる計画も持っておらず、現時点でミュージックストアを開発するいかなる計画もない。Googleは最近、音楽検索機能を導入し、ユーザーが探している音楽関連情報により速くアクセスできるようになった。特定の音楽関連検索に対して、我々は関心のあるユーザーが直接音楽を購入できるようサードパーティのサイトへのリンクを表示している」とコメント。Napster買収の噂をはっきりと否定するとともに、Googleが直接消費者向け音楽配信サービスに参入するよりも、サードパーティとの関係を重視していることを示唆した。
しかしその一方でGoogleは、「Google Video」においては決済サービスを用意して映像コンテンツの直接販売に進出し始めており、分野によって行動パターンが異なることもわかる。
関連情報
■URL
David Krane氏のブログの該当記事(英文)
http://www.kraneland.com/2006/01/google-napster.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/02/01 12:00
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