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自律動作型ロボットを遠隔操作してショッピング、福岡県のモールで実験


 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2日、自律動作型サービスロボットの実証実験を、テムザックと共同で行なうと発表した。ショッピングモール内にいるロボットを遠隔操作し、店舗内を探索したり、店員と対話できる機能などを備える。

 実証実験は、福岡県糟屋郡粕屋町のショッピングモール「ダイヤモンドシティ・ルクル」内で2月9日から15日まで実施する。ロボットが位置情報などを取得するのに電子タグとIPv6ネットワークを用いるのが特徴だという。モール内の床には約5,500枚のタグが埋め込まれており、ロボットはこれをもとに目的の店舗まで自走する。

 実証実験は、ロボットの「ショッピング同行実験」と「遠隔ショッピング支援実験」の2つに分かれる。

 ショッピング同行実験は、来店者がロボットのタッチパネルで行きたい店舗を選択することで、その場所まで案内してくれるというもの。店舗の前に来ると、その店舗の情報をネットワーク経由でサーバーから取得してディスプレイに表示する。さらに商品にもタグが貼り付けられており、それをロボットにかざすことで、やはりネットワーク経由で商品の詳細情報を表示する。背中には荷物を入れるボックスもあり、実験参加者に渡されるタグで施錠できる。

 遠隔ショッピング支援実験では、インターネット経由でブラウザ上からロボットを操作する仕組み。ロボットに搭載したカメラで店内の様子を見ながら操作できるほか、テレビ電話で店員との対話も可能だ。店員に商品をかざしてもらうことで、同様にタグが読み取られ、その商品の詳細情報を閲覧できる。

 なお、今回の実証実験は、経済産業省の「平成17年度電子タグ実証実験事業」のプロジェクトの1つとして行なわれるもの。NTT Comとテムザックでは、2007年どめどに事業化やビジネスの確立を目指すとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.com/release/2006NEWS/0002/0202.html


( 永沢 茂 )
2006/02/02 20:43

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