インターネットに関するモニタリングや分析活動を行なっている米CAIDAは6日、毎月3日にPC内部のファイルを破壊するウイルス「BlackWorm」に関する調査を公表した。CAIDAの2人の研究者の調査によれば、1月15日から2月1日までの間に世界200カ国以上にウイルスの感染があり、この間にウイルスに感染したPCの台数は469,507台~946,835台に上ると推定している。
BlackWormは「Nyxem-D」「GREW.A」「Blackmal.E」「MyWife.d」などウイルス対策ベンダーによって名称が異なるワーム型ウイルス。メールや共有フォルダを介して感染を広げ、毎月3日にWordやExcel、PDFなどのファイルを破壊する活動を行なうことが確認されている。
CAIDAの調査では、アジアや南米地域で多数の感染を観測。国別ではインド、ペルー、イタリア、トルコといった各国での被害が多かったと分析している。特にインドとペルーの被害が大きく、インドの被害台数は151,341台~273,013台(被害全体の28.83%~32.23%)、ペルーの被害台数は87,599台~150,785台(被害全体の15.92%~18.65%)に上ると推定している。
関連情報
■URL
CAIDAの調査結果(英文)
http://www.caida.org/analysis/security/blackworm/
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( 三柳英樹 )
2006/02/07 18:17
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