ライブドアは7日、堀江貴文前社長ら4人が逮捕された件について、現時点での社内調査の結果を公表した。マネーライフ社の買収に関係した一部の投資事業組合について、出資金額などを明らかにした。
ライブドアでは4人が逮捕された件の認識として、1)ライブドアが支配するVLMA2号投資事業組合により既に買収済みのマネーライフ社を、当時ライブドアの子会社だったライブドアマーケティングが株式交換により完全子会社化、2)その際にマネーライフ社の企業価値を過大評価し、実際よりも過大な株数での株式交換を実施、3)ライブドアマーケティングの2004年度第3四半期における粉飾決算、4)マネーライフ社買収にあたって虚偽の情報を公開――の4点の行為を行なったとされることによって、4人が証券取引法違反の被疑者となっていると現状把握していると説明。関係当局の捜査には全面的に協力しており、嫌疑のより具体的な内容に関しては公訴の段階で明らかになるものと考えているとした。
また、マネーライフ社の買収に関連した一連の取引の流れについて、関係する投資事業組合の概要とライブドアグループの関係を説明。ライブドアおよびライブドアファイナンスが出資するEFC投資事業組合が、M&Aチャレンジャー1号投資事業組合に出資。さらにM&Aチャレンジャー1号投資事業組合が、VLMA2号投資事業組合に出資するという関係にあったという。
EFC投資事業組合の組成主体はエッジファイナンスコンサルティング(2004年9月にライブドア証券に吸収合併)で、ライブドアが100万円、ライブドアファイナンスが8億円を出資。M&Aチャレンジャー1号投資事業組合の組成主体はエイチ・エス インベストメントで、ライブドアファイナンスが8億円、HISインベストメントが100万円を出資しているという。
一方、マネーライフ社の買収に直接関わったVLMA2号投資事業組合については、資料がないことなどから、組成主体がバリュー・リンクであること以外は現在把握できていないとしており、ライブドアグループからの出資状況についても調査中としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://disclose.finance.livedoor.com/pdf/2006/02/07/12070e70_20060207.pdf
( 三柳英樹 )
2006/02/08 13:25
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