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「Google Desktop 3」ベータ版発表、複数PC間での検索が可能に


サイドバーの各コンテンツをバラバラにレイアウトすることもできる
 米Googleは9日、デスクトップ検索機能などを搭載したソフトの最新バージョン「Google Desktop 3」のベータ版を発表した。複数PCのシームレスな検索が可能になったほか、サイドバーのカスタマイズ機能なども強化した。今のところ英語版のみだが、今四半期中に他の15言語でも提供する予定だ。Windows XPとWindows 2000 SP3以上に対応する。

 新機能の目玉は「Search Across Computers」機能だ。例えばデスクトップPC内で作成・保存したファイルを、別のノートPCから検索したり、別のPCで閲覧したWebページの履歴も参照できるようになる。検索対象となるのは、My Documents内のWordやExcel、PowerPoint、PDF、テキストといったドキュメントファイルと、Internet ExplorerやFirefoxなどのWeb閲覧履歴。他のPCからの検索を許可するファイルを、ドキュメントファイルのみ、または閲覧履歴のみに制限することも可能だ。なお、閲覧履歴のうちHTTPSページについては別のPCから共有できない。

 この機能を利用するには、それぞれのPCにGoogle Desktop 3をインストールした後、同一のGoogleアカウントを使ってSearch Across Computers機能を有効化しておく必要がある。有効化後にインデックス化したファイルのみが、別のPCからも検索可能になる。

 インデックス化したファイルを複数PCで共有できるようにするため、これらのデータは最初、Googleに設置したGoogle Desktopサーバーにコピーされる。これは、あるPCがオフラインになっている間に、別のPCでファイルが更新されたり、作成された場合に対応するためのものだという。サーバーではこれらのファイルを一時的に保存しておき、古いものから自動的に消去していくが、ユーザーが手動操作によって消去することも可能だ。ただし、ファイルが別のPCにコピーされる前に消去してしまった場合は、別のPCから検索できなくなる。なお、サーバーに保存しているファイルについては、一般のGoogle検索からはアクセスできないようになっているとしている。

 もう1つの新機能としては、他のユーザーがデスクトップ検索を行なえないようにロックする「Lock Search」機能がある。ロックを解除するには、Windowsのカレントユーザーのパスワードが必要になる。なお、ロックした状態でもGoogleのWeb検索などは可能だ。

 ニュースや天気予報、株価情報、写真などの情報をパネルごとに表示するサイドバーでは、カスタマイズ機能が強化され、サイドバーに収納されているパネルをデスクトップ上の好きな位置にドラッグ&ドロップで取り出せるようになった。

 さらに、ニュースなどで興味深い情報があった場合に、それを友人にメールで送信したり、Google Talkを使って友人のサイドバーに直接送信することで、情報を共有できるようになった。また、サイドバー上で友人とゲームも楽しめるという。

 Google Desktop 3ではこのほか、インデックス可能なファイル形式に新たにZIPが追加されたほか、検索キーワードの入力に対してスペルを示唆してくれる機能、高度な検索用の入力フォーム、設定ページの改善など、多数の改良が行なわれている。


検索結果 新機能「Search Across Computers」の設定画面

関連情報

URL
  Google Desktop公式ブログに掲載された発表文(英文)
  http://googledesktop.blogspot.com/2006/02/desktop-reloaded.html
  機能紹介(英文)
  http://desktop.google.com/features.html

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( 永沢 茂 )
2006/02/09 21:25

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