セキュリティベンダーのF-Secureは、映画「Mr. & Mrs.スミス」(原題:Mr. and Mrs.Smith)のDVDに、rootkitの手法を用いたDRM技術が含まれていることを同社の公式ブログで明らかにした。ドイツでリリースされた同作品のDVDで確認したという。
F-Secureによれば、DVDに組み込まれているDRMは、Settec社の「Alpha-DISC」。ユーザーモードでrootkitの手法を用いてDRM自身のプロセスを隠すという。ただし、ファイルやレジストリエントリは隠さないようで、ウイルス対策ソフトはAlpha-DISCのファイルをすべて検出できるとしている。
とはいえ、「コピー防止技術に限らず、ソフトメーカーはユーザー、特に管理者に対して何かを隠すことは避けるべきだ」(F-Secureの公式ブログ)という。「何かを隠すことがユーザーのニーズに沿うことはほとんどなく、多くの場合は、脆弱性を簡単に作り出すことになる」と批判した。
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■URL
F-Secure公式ブログの該当記事(英文)
http://www.f-secure.com/weblog/archives/archive-022006.html#00000810
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( 鷹木 創 )
2006/02/15 20:29
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