USENは20日、同社が保有するエイベックス・グループ・ホールディングス(エイベックス)株式の一部を譲渡することを決議したと発表した。これにより、エイベックスはUSENの持分法適用関連会社から除外される。
USENでは、2004年10月にエイベックス株式の21.3%を取得。取得目的として同社は、新経営陣および新体制となったエイベックスの経営方針に賛同し、筆頭株主として経営をサポートすること、USENグループの事業戦略の中核であるコンテンツプラットフォーム事業立ち上げに向けて、コンテンツホルダーと良好な関係を築くことと説明していた。
その後、エイベックスでは2006年3月期通期に過去最高売上を見込むなど業績を伸ばしているとともに、USENでも映像配信サービス「GyaO」の提供を開始し、エイベックスとは資本関係の枠を超えた良好な関係を築くことができたという。
これらを踏まえUSENでは、当初の目的・役割を達成したと判断。GyaOを中心とした同社事業においてエイベックスおよびその他のコンテンツホルダーとの新たな連携を構築するため、保有するエイベックス株式の一部を譲渡することを決議したという。
取引後のエイベックス株式持ち分比率は21.3%から10.0%へと低下するが、USENでは引き続き持ち分比率を低下させ、中期的には主要株主のポジションからも外れる予定だという。ただし、ビジネス上での両社の関係に変更はないとしている。
株式は証券会社に譲渡され、USENによれば証券会社は機関投資家を中心に転売を予定しているという。なお、株券引き渡しは2月中となっている。
関連情報
■URL
USENのニュースリリース(PDF)
http://www.usen.com/corporate/release/2006/pdf/060220.pdf
エイベックス・グループ・ホールディングスのニュースリリース(PDF)
http://www.avex.co.jp/j_site/press/2006/060220_02.pdf
■関連記事
・ USENがエイベックスの筆頭株主に、デジタルコンテンツ流通で事業提携(2004/09/28)
( 村松健至 )
2006/02/21 12:21
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