Microsoftは、「Windows Media Player for Mac」の開発を打ち切る。18日付で公開した技術情報「KB915265」で公式に発表した。
この技術情報の中でMicrosoftは、Windows Media Player for Macについて将来的にアップデートの計画がないと述べ、公式サポートも打ち切ったと告知している。ただし、Mac版で最新バージョンにあたる現行の「Windows Media Player 9 for Mac OS X」のダウンロード提供は継続する。
これにともないMicrosoftでは、代替ソフトとして、米Telestreamの「Flip4Mac」をベースにした「Windows Media Components for QuickTime」を紹介している。これをMacにインストールすることで、Windows Media形式のオーディオ/ビデオファイルをQuickTime Playerで再生したり、Web上のWindows Media形式コンテンツをブラウザ上で閲覧できるという。Mac OS X 10.3.9以上およびQuickTime 6.5以上に対応する。
なお、Telestreamは1月10日にWindows Media Components for QuickTimeの配布でMicrosoftと提携したことを発表しており、すでにTelestreamのサイトのほか、Microsoftのサイトでも1月17日付で無償ダウンロード配布を開始していた。このことを受けて米メディアでは、MicrosoftがWindows Media Player for Macの開発打ち切りを決定したなどと報じていた。
【追記 21:50】
なお、Microsoftによると、開発打ち切りについては、Telestreamからの発表があった際に、Microsoftのサイト「Windows Media Player for Mac」でも告知していたという。また、現行バージョンのダウンロード提供については、特に終了時期は決まっていないとしている。
関連情報
■URL
Microsoftの技術情報(英文)
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en;915265
Telestreamのニュースリリース(英文)
http://www.telestream.net/news/06_01_10.htm
Windows Media Player for Mac(英文)
http://www.microsoft.com/windows/windowsmedia/player/mac/default.aspx
( 永沢 茂 )
2006/02/21 16:28
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